検索とCortanaの機能が分離されて話題となった19H1だが、タスクバーにピン留めしたアプリとデスクトップ上のショートカット、あとは検索窓経由でのショートカットがあれば目的の機能を呼び出すのには困らないため、使用頻度が低いと判断されたLive TileやCortanaの扱いが縮小するというのは自然な流れのように思える。
そしてボーデン氏は、かなり多くの内部情報で「Windows LiteでLive Tileが消滅している」という話があるとのことで、Windows Phone 7/8由来の機能や特徴の多くはWindows 10のバージョンアップとともに消えつつあるようだ。19H1では変化がなくても、続く19H2やその次のバージョンでは、Cortanaと同様にLiteではない普通のWindows 10でのLive Tileの扱いも変わっている可能性が高いのだと同氏は予測している。
以上の話題を踏まえて予測していくと、Windowsの名称を冠した新OSを搭載した新しいカテゴリーのデバイスが姿を現すのは、2019年後半に集中する可能性が高い。今年は春のタイミングでOSが発表されたとしても、実際に搭載デバイスが発売されるのは夏以降であることがその理由だ。
特にWindows LiteはChrome OSに近い「教育」カテゴリーをターゲットとする可能性が高く、時期的には海外での新学期シーズンにあたる8月〜9月の時期が適当だとみられる。そうなると、製品の発表自体はBUILD ConferenceやComputex Taipeiのある5月〜6月ごろのシーズンに行われるだろう。
この場合、19H2の10月という時期とは合致しなくなり、OSバージョンとしては19H1、あるいはWindows 10とは異なるカテゴリーのOS製品として扱われるのではないかとみている。タイミング的な話は推測でしかないが、いずれにせよ2019年は全体を通じて「HoloLens 2」(仮称)に始まり、ソフトウェアからサービス、デバイスまであらゆる数多くの種類の発表がMicrosoftから行われることになるだろう。
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