スマホで家電の電気代を見える化して分かったこと見える化で分かったもの(3/3 ページ)

» 2019年03月23日 07時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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オイルヒーター

デロンギ 「D071249EFS

REX-BTWATTCH1 時間別の表示
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 放射熱を利用して部屋を温めるオイルヒーターはかなりの電気食いであり、電気料金への影響を懸念して導入をためらう人も多い。実際に測定してみても、ここまで見てきた家電製品と比べて、その消費電力量は桁違いだ。

 今回は、6段階ある温度調節目盛りの2段階目、つまり「弱」に相当するモードで行ったが、1時間に480Wh前後、1日あたりだと11.6kWhもの電力量を消費しており、電気料金に直すと一日280〜290円にも達する。仮に冬場、12〜3月までの4カ月間つけっぱなしで運用すれば、トータルで3万円を超える計算だ。ここまで見てきた家電製品の使い方を1つずつ見直して毎月数十円〜数百円を節約するより、まず見直すべきはこちらだろう。

 ちなみに今回の測定対象となったオイルヒーターは、AC100V、1200Wというスペックであり、上限が100V/15A、1500Wまでの本製品にとっては、測定可能なギリギリの範囲ということになる(グラフの形状を見る限り、上限に到達している可能性もある)。さらに広い畳数に対応したオイルヒーターの上位モデルでは正しく計測できない場合もありそうなので、利用にあたっては注意した方が良さそうだ。

工夫次第でさまざまな活用法も

 筆者はこのBluetoothワットチェッカーを購入したのは半年ほど前のことで、それ以来必要に応じて特定の製品につなげたり、外したりを繰り返している。オイルヒーターからスマートスピーカーまで、かなり幅広い電力を測定しているが、消費電力量が高くても低くても、グラフの縦軸は自動的に調整されるなど、気が利いており汎用性は非常に高い。

REX-BTWATTCH1 スマートスピーカーのような低い電力を測定する場合も、縦軸が自動調整されるので分かりやすい

 今回は代表的な家電製品について測定してみたが、用途を一歩踏み込んで、例えばPCで特定のパーツを取り替えた後にどれぐらい消費電力が変わったかをチェックしてみるのも面白いだろう。リアルタイムの消費電力しか表示できないワットチェッカーとは、全く異なる使い方ができることがお分かりいただけたと思う。1つのスマホアプリで、最大4台までの本製品を一括管理できるのも魅力だ。

 弱点があるとすれば、スマホアプリの画面デザインが没個性的でスマートではないことと、再接続時に手動での再開操作が必要になることくらいだろうか。実売価格も6500円を切るところまで下がっており、試すには今がチャンスと言えそうだ。

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