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11型iPad ProとSurface Goをキーボードセットで比べてみたテキスト入力一本勝負(前編)(2/2 ページ)

» 2019年06月13日 07時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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Surface Go+タイプカバーの組み合わせ

 一方のSurface Goは、OSにWindows 10(Sモード)を採用した日本マイクロソフトのWindowsタブレットだ(ビジネス向けにWindows 10 Proモデルもある)。ほぼ同じ構造の上位モデル「Surface Pro 6」がCore i5や同i7を搭載するのに対し、CPUなどのスペックは控えめだが、コンパクトなボディーサイズとリーズナブルな価格設定が特徴だ。

 ホームページなどのイメージカットではキーボード込みで写っていることが多いため誤解されやすいが、本製品もキーボード(タイプカバー)やペンは別売だ。専用のコネクター(Surfaceタイプカバーポート)を使ってマグネットで吸着させる仕組みは、iPadの前世代のSmart Keyboardとよく似ている。背面にキックスタンドがあるので、背面をカバーしてくれないのが大きな違いだ。

 ちなみに、「Surface Go Signature タイプカバー」のMicrosoftストア直販価格は1万6632円、「Surface Go タイプカバー(ブラック)」が1万2744円、「Surface ペン」が1万2744円だ。

 本製品の特徴は、Windows 10がそのまま動作することだ。正確には、最初はSモードという、ストアアプリだけを使える状態で、ユーザーが任意に切り替えることで通常のWindows 10 Homeが利用可能になる。そのためWindows用のエディタの他、クリップボードユーティリティーなどの補助ツールが使えるのは強みだ。

 重量は、タイプカバーとの合算で767g(実測値)と、iPad Proとほぼ互角。またサイズについてもほぼ同等で、まさにライバルといった作りだ。

iPad Pro Surface Go Surface Goの画面サイズは10型で重量は522g(Wi-Fiモデル)。11型iPad Proと比べるとベゼルがやや太い
iPad Pro Surface Go Surface Go Signature タイプカバーを装着した状態
iPad Pro Surface Go タイプカバーを畳んだ状態。覆われるのはディスプレイ側だけで、キックスタンドのある背面は露出した状態になる
iPad Pro Surface Go 実測重量は770gだった
iPad Pro Surface Go 専用端子にマグネットで装着する
iPad Pro Surface Go Sモードから切り替えることでWindows 10 Homeが利用できる。画面もWindows 10そのもので、タブレットというよりはモバイルノートPCのようだ
iPad Pro Surface Go Surfaceペンによる手書き入力にも対応する(写真は旧タイプのもの)

 両者を並べた時の最も大きな違いは、タッチパッドの有無だ。これはiOSがそもそもマウス機能をサポートしないためで、ノートPCのような外観を持つSurface Goに比べると、キーボードの奥行きがかなり短い。

 カバー畳んだ状態で比較すると、面積はもちろん厚みもそっくりで、その類似ぶりに驚かされる。Surface Goは背面がカバーで覆われていないので、その分だけ厚みがあることになる。この構造によって、キックスタンドの厚みをうまく隠しているともいえる。

 側面については、両製品ともヒンジの部分だけが覆われており、それ以外の3つの面はむき出しの状態になっている。四隅は露出した状態なので、両製品ともに落下などには留意する必要がある。

iPad Pro Surface Go Surface Goのタイプカバー(左)はキーボード手前にタッチパッドを備えている
iPad Pro Surface Go 横から見たところ。Surface Goはタッチパッドの分だけ奥行きがある
iPad Pro Surface Go 畳んだ状態(背面)。Surface Goはキックスタンドがむき出しの状態だ
iPad Pro Surface Go 畳んだ状態(表面)。素材感は異なるもののサイズはほぼ同様といえる
iPad Pro Surface Go 側面は両製品ともに露出した状態になる
iPad Pro Surface Go ヒンジのある面だけは覆われているが、両端は露出しており、本体を角から落下させると危険だ
iPad Pro Surface Go キーボードの厚みはほぼ同一といっていい
iPad Pro Surface Go キーボード全体の横幅は両製品ともほぼ同じ

 次回は、キー配列やキーピッチ、実際に使い比べて気が付いた点などを考察する。

初出時、一部スペック表記に誤りがありました。おわびして訂正いたします(2019年7月7日21時40分)。


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