ASUS「ROG Strix G G531GW」開封レビュー!ベンチマークテストも(3/3 ページ)

» 2019年06月15日 07時00分 公開
前のページへ 1|2|3       

パフォーマンスはモンスター級

 ボディーサイズは360(縦)×275(奥行き)×25.8(厚さ)mmで、重量は約2.395kgだ。バッテリーの容量は15.4V 66Wh、駆動時間は公称値が約4.7時間となっている。

 ACアダプターのサイズは75(縦)×165(奥行き)×30(厚さ)mmで重量は約612g、電源ケーブルは長さが約1.8m、重量が約168gだ。見た目はかさばるが、セットで約780gと持ち運ぶのをあきらめるほどには重くない。

ROG Strix G G531G 230WのACアダプターが付属する。サイズは大柄だ

 電源ボタンを押して驚かされたのは、ソリッドな起動音が鳴り響くことだ。昔は電源オン時にサウンドを再生するモデルも多かったが、今ではめっきり少なくなった。本機の場合は硬質だが、期待感を抱かせるサウンドとともに、Republic Of Gamersの文字とロゴが画面に表示される。

 一方で、TDP 45WのCPUやGeForce RTX 2070のGPUを厚さ約26mmを切るボディーに詰め込んだだけに、冷却ファンが最大限回ったときの風切り音はすさまじい。これはスリムなゲーミングノートPCでは避けられない部分ではあるが、本機の場合はFnキー+F5キー、またはF4キーの上にあるボタンを押すだけでパフォーマンスの設定を切り替えられる。「サイレント」「バランス」「Turbo」のトグル式で、サイレントに設定すればほぼ無音に近くなり、Turboに切り替えればGPUのクロックが1540MHzまで上昇する。

ROG Strix G G531G フラットな底面には吸気口が用意される
ROG Strix G G531G 底面のカバーを外したところ。2基のメモリスロットやストレージ、バッテリーなどにアクセスできる。本機は12Vのファンを採用してCPUとGPUの熱を強力に排気する

 以下に簡単ではあるが、各種ベンチマークテストのスコアをまとめた。いずれもパフォーマンス設定をTurboにした状態のスコアだが、並のゲーミングデスクトップPCを軽くしのぐ値をたたき出しており、ゲームだけでなく、クリエイティブ用途やオフィス用途、さらには普段使いとシーンを選ばずに快適に使えるPCであることが分かる。

 ちなみに、システムに高い負荷をかけても手が触れる部分は熱を持たなかったのは好印象だ。

ROG Strix G G531G PCMark10のスコア
ROG Strix G G531G 3DMark(Time Spy)のスコア
ROG Strix G G531G 3DMark(FireStrike)のスコア
ROG Strix G G531G 3DMark(Port Royal)のスコア
ROG Strix G G531G CrystalDiskMark 6.0.2のスコア。SSDはPCIe 3.0×2で接続されている
ROG Strix G G531G こちらのスコアはSSHD(Dドライブ)のもの

ゲーミングPCに尻込みする人ほど触れてほしい

 秋葉原だけでなく、家電量販店内にゲーミングPC専用コーナーが設けられて久しい。一方でとかくゲーミングPCというと、特異な形状をしたボディーやとにかく派手に光るモデルなどが想起される。しかし、このROG Strix G531GWシリーズはそういった側面を持ちつつも、BMW Designworksとの成果を生かすことにより、一皮むけたPCに仕上がっている。

 ROG Strix Gシリーズには、オフィススイートのMicrosoft Office 2019 Home and Businessが付属したモデルも用意されており、こういった部分でもASUSが日本の店頭で販売していくという意気込みが感じられる。

 本機の価格はオープンで、予想実売価格は29万9800円前後(税別、以下同)と高価だが、Core i5とGeForce GTX 1050を搭載したエントリーモデルは13万9800円からとなっており、「ゲーミングPCはちょっと……」と敬遠している人にこそ、真っ先にチェックしてもらいたいPCだ。

ROG Strix G G531G キーボードや底面に配置されたイルミネート機能を約1600万色から選べるだけでなく、AURA Sync対応のマウスやヘッドフォンなどと同期させることも可能だ。他にもさまざまなユーティリティーが導入されている
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー