中国CHUWIが、製品投入を予告していた8型の超小型2in1 PC「MiniBook」。6月19日、クラウドファンディングサイト「Indiegogo」に登場した。最小の出資金額はCeleron N4100モデルが429ドル〜、Core m3-8100Yモデルが530ドル〜だ。
7型クラスの液晶ディスプレイを搭載した超小型PCは、GPD「GPD Pocket2」や「MicroPC」、One-Netbook Technologyの「OneMix」シリーズなど複数のモデルが発売され、注目を集めている。
このMiniBookは、10点マルチタッチと1920×1200ピクセル表示に対応した8型液晶ディスプレイを備えており、One-Netbook Technologyの「OneMix3」シリーズと似たスペックを持つ。
具体的には、CPUに2コア4スレッドのCore m3-8100Y(1.1GHz〜3.4GHz)を搭載した上位モデルと、4コア4スレッドで動作するCeleron N4100(1.1GHz〜2.4GHz)の下位モデルが用意される。
メモリは8GB、ストレージは128GB eMMCを採用し、底面に拡張用のM.2スロット(2242)を装備(CeleronモデルはSATA、Core mモデルはNVMe)している。
キーボードは主要キーで約19mmピッチを確保し、キーボードバックライト機能も備える。光学式のポインティングデバイスに加え、電源ボタンを兼ねた指紋認証センサーも装備する。通常は英字印刷だが、追加出資で「Japanese Keyboard Version」に変更することも可能だ。
インタフェースは、USB Type-C、USB Type-A(USB 3.0×1、USB 2.0×1)、microSDカードスロット、Mini HDMI出力、3.5mmのマイク端子が両側面に並ぶ。無線機能はIEEE802.11bgn、ac対応、Bluetooth 4.0で、液晶ディスプレイに200万画素のWebカメラを装備する。
ボディーサイズは201(幅)×128.6(奥行き)×19.3mm(厚さ)、重量は約660gで、26.6Whのリチウムポリマーバッテリーを内蔵(USB PD対応)している。
256GBのSSDや2560×1600ピクセル表示の液晶ディスプレイといったスペック面はOneMix3シリーズが上回るが、MiniBookは価格が上位モデルでも530ドル〜と安価(国内での保証の有無など異なるが)だ。
製品の出荷は9月の予定だが、本稿執筆時点で既に出資額は目標の900%オーバーとなっており、ストレッチゴールも期待される。なお、MiniBookのレビューについては後日掲載予定だ。
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