レノボ・ジャパンが5月に発売した「ThinkPad P14s Gen6 AMD」は、高性能なThinkPad Pシリーズの中でも、AMDプロセッサを採用したモバイルワークステーションだ。
筆者は同機を購入して使っている。なぜ購入に至ったのか、ThinkPad P14s Gen6 AMDのどこに魅力を感じたのか、外観や各種ベンチマークテストなど、さまざまな角度から紹介しよう。
いきなり私事ではあるが、9月に第一子が誕生した。今までであれば、家族と過ごす余暇以外は自室のPCデスクにずっと座っていられたのだが、子供が産まれるとそうはいかない。
子供が生活する寝室はリビングの隣にあり、筆者の部屋から離れているし、妻が眠っている間や出掛けている間は、常に子供の様子が確認できる状態にしておかなければならない。
であれば、自ずと自室のPCデスク前に座る機会が減ってしまう。とはいえ、つきっきりの育児となると、育児の合間の余暇や副業を行う際に支障を来してしまう。
いろいろと思案する中、AMD Ryzen AI PROプロセッサを搭載したThinkPad P14s Gen6 AMDが発売されていることに気付き、メインPCを入れ替えられないかと検討し始めたのがきっかけだ。
さて、筆者のメインPCはローカルLLM(大規模言語モデル)や、Adobe Lightroom、Adobe Photoshop、仮想マシンをヘビーユースしている関係で、128GBのメモリを搭載している。
そうなると、おのずとモバイルワークステーションも同等程度のメモリを搭載できることが必須条件として挙がってくる。最近のノートPCは本体重量の軽量化や、システムボードの実装効率、電力効率の関係でLPDDRを採用しているため、後からメモリの増設が困難なモデルが大半を占めている。
となると、最初から搭載されているメモリ量が多い構成を選ぶ必要があるのだが、その場合はかなり購入費用がかさんでしまう。
その点、ThinkPad P14s Gen6 AMDはユーザー自身でメモリの換装が可能ながら、本体重量は約1.39kgからと、持ち運びが苦にならない絶妙な本体重量を実現している。
サポートするメモリも最大で96GBと、メインPCの128GBには少し及ばないものの、おおむね満足できる構成が取れるという点は非常に魅力的に映った。
今回購入したThinkPad P14s Gen6 AMDは、メモリを最小構成の32GB(DDR5-5600×1枚)という構成にして、後からCrucialの48GB(DDR5-5600×2枚、CT2K32G56C46U5)を追加で購入して換装した。
ThinkPad P14s Gen6 AMDに筆者がほれ込んだ点についてはこれくらいにしておいて、ThinkPad P14s Gen6 AMDの外観をチェックしていこう。なお、購入時点での構成は以下の通りだ。
Lenovoが「ThinkPad Pシリーズ」ワークステーションの新モデルを発表 TrackPointのない「ThinkPad X9」の新色も
捨てたのは“赤ポッチ”だけじゃない? レノボの新フラグシップ「ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition」の実像に迫る
シリーズ初の「1kg切り」「2in1モデル」登場! 見どころたくさんのThinkPad 2025年モデルが日本上陸 3月18日から順次発売
「X1」の対極にあるフラグシップ――Lenovoの新型ノートPC「ThinkPad X9」はなぜ“X9”なのか? TrackPointをあえて“非搭載”とした理由も判明
「TrackPointなし」「サンダーグレー」のプレミアムThinkPadに「伸びるディスプレイ」搭載ThinkBook――LenovoがAI時代の新ビジネスノートPCを投入Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.