AMDの次世代GPU「Radeon RX 5700」シリーズはNVIDIA陣営にくさびを打ち込めたのか:夏の自作特集(1/4 ページ)

» 2019年07月11日 09時45分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

 Radeon RX 5700シリーズは、今回3製品が発表されている。ただ、基本的には2製品で、「Radeon RX 5700 XT」およびXTの付かない「Radeon RX 5700」という構成だ。もう1つの「Radeon RX 5700 XT 50th Anniversary Edition」は、50周年記念としてRadeon RX 5700 XTをベースにオーバークロックされたモデルになる。こちらは流通が限られ、日本市場では並行輸入があるかないかといった程度の扱いになる。そして、単にオーバークロックというのであれば、グラフィックスカードメーカー各社のオーバークロックモデルが性能で並ぶ可能性もある。レア度や見た目のかっこよさなど、どうしても入手したいという方は、チャレンジしてみてほしい。

Radeon RX 5700 AMDの次世代GPU「Radeon RX 5700」シリーズ

RDNAアーキテクチャに一新、7nmプロセスの採用でコスパも追求

Radeon RX 5700シリーズの主なスペック
Radeon RX 5700 XT 50th Anniversary Edition 5700 XT 5700
Stream Processors 2560 2560 2304
Bost Clock 1980MHz 1905MHz 1725MHz
Game Clock 1830MHz 1755MHz 1625MHz
Base Clock 1680MHz 1605MHz 1465MHz
Memry Capacities 8GB
Memry bus 256bit
Mmeory Bandwidth 毎秒448GG
ROPs 64
Texture Units 160 144
Performance 10.15TFLOPs 9.75TFLOPs 7.95TFLOPs
Power 8+6pin

 Radeon RX 5700シリーズは、RDNAアーキテクチャ(あるいはNAVIファミリー)を採用している点で従来の同社製GPUと異なる。VEGAは複雑なアーキテクチャでGPU演算などでも強力な性能を発揮するよう設計されていたのに対し、NAVIはゲーミング寄りのアーキテクチャを採った。

 また、7nmプロセスで製造することで省電力とトランジスタ数の増加を実現する他、Radeonとしては初めてGDDR6メモリを採用する。7nmプロセス自体はまだ高コストだが、シンプルな回路とコンパクトなダイとし、HBM2よりも安価なGDDR6メモリでもコストを抑えた。こうしてAMDはコストパフォーマンスの調整を果たしている。加えて、PCI Express(以下 PCIe)Gen4に対応している点も新しい。

 スペック表ではクロック表記が3つに分かれているところに注目したい。Baseはもちろん定格クロックの意味だが、Game ClockはおよそGeForceのGPU Boost Clockに相当すると思えばよい。最も高いBoost Clockは、GeForceでは非公開の最大クロックに相当すると思われる。ただし、GeForceの場合はGPUごとのバラつきやその時その時のGPU温度などさまざまな要因で決定されるが、Radeon RX 5700シリーズではここが数値として示されている。実際、どのくらいこの値になるのかは、テストしてみる必要があるだろう。

 今回入手したのは、AMDが用意したリファレンスデザイン・カードだ。Radeon RX 5700は従来の同社リファレンスデザイン・カードに近い見た目だ。一方、Radeon RX 5700 XTも冷却構造としては従来通り後方にファンを置き、ブラケットから排気する冷却機構だが、バックプレートを設けるとともに、外観のデザイン性を高めている。

Radeon RX 5700 Radeon RX 5700を搭載したグラフィックスカード
Radeon RX 5700 Radeon RX 5700 X搭載グラフィックスカード
Radeon RX 5700 映像出力端子はDisplayPort×3、HDMI×1という構成だ。VRもターゲットになりそうなところだがUSB Type-Cなどはない
Radeon RX 5700 補助電源端子はどちらも8+6ピンだ
Radeon RX 5700 Radeon RX 5700 XT側(左)はバックプレートが付いている
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