マウスコンピューターが沖縄でPC組み立てやプログラミング講座を開催する理由(2/3 ページ)

» 2019年08月06日 12時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

沖縄のイベントに出展する意味

 マウスコンピューターは、なぜ沖縄でこのようなイベントを開催したのか、同社の小松永門社長にお話しを伺った。

マウスコンピューター マウスコンピューターの小松永門社長。同社のコーポレートカラーをベースにしたMOUSECOMPUTER PC LAB.のTシャツを着ていた

 小松社長は、このイベント開催と同社の主な拠点が関連していると説明した。「当社の主な拠点は、生産を中心に行っている長野県の飯山工場、同社製PCの修理を行う埼玉県春日部のサービスセンター、そして今回イベントが行われた沖縄県にあるコールセンターと大きくこの3つに分かれています」と語る。

 「我々にとって沖縄は重要な拠点の1つです。当社としては、沖縄での地域交流を発展させるべく、夏休みこども自由研究in沖縄コンベンションセンター2019に出展し、少しでも多くの人に我々のPCに触れる機会を増やしたいのです」(小松社長)

 同社では、BTOパソコンを気軽に注文できるダイレクトショップを国内に展開しており、そこでも実機に触れることができる。しかし大手家電量販店では大手競合PCメーカーがブースを陣取っており、展示スペースが足りていない同社にとって、沖縄コンベンションセンターでのイベント開催は絶好の機会なのだ。

マウスコンピューター マウスコンピューターの出展ブースに展示されていたゲーミングPC。子供達が自由にレーシングゲームを楽しめるようになっていた
マウスコンピューター ゲーミングPCとは別に、m-Bookも展示されていた

未来を担う子供達に気軽にプログラミングを学んでもらいたい

 さらに今回は、ただ単にPCを組み立てるプログラムだけでなく、「マインクラフト」を使ったゲームや、「micro:bit」を活用したプログラミング講座などを展開した。小松社長は、「より多くの人がPCに興味を持ってもらえるような体験スペースを提供できました」と自信を見せた。

 「最近ではスマートフォンやタブレットが日常生活での必需品となり、昔に比べてPCに触れる機会が減ってしまいました。今回のイベントを通して、PCを使って何ができるのかを少しでも多くの方々に伝えていきたいのです」(小松社長)

マウスコンピューター マインクラフトをプレイしている様子

 マインクラフトについては、スマートフォンやタブレット向けにもアプリケーションが配信されているが、小松社長はPCならではの操作性であったり、パフォーマンスの快適さであったり、さらには大きなディスプレイで見たときの臨場感を味わってもらいたいという。

マウスコンピューター マインクラフトは、予約なしで体験できるため、受付には行列ができていた。同社の広報担当者は「把握できないくらい多くの人が来てくれた」と話していた。大盛況だったようだ

 マインクラフトは、全てがブロックでできた広大な世界で、武器や道具がない丸腰の状態から、狩りをしたり冒険をしたり、食料や材料を調達して自分好みの造物を作ったりできる独創的なゲームで、幅広い層から人気を得ている。

 「マインクラフトには、キャラクターを動かしたり、自動化をしたりと、プログラミング要素が含まれています。ゲーム感覚でプログラミングを学ぶことができます」(小松社長)

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