また、マインクラフトとは別に、教育用マイコンボード「micro:bit(マイクロビット)」を活用したプログラミング体験も用意。会場では時間ごとに区切って、1日で5回同じ内容が行われた。これのために、日本マイクロソフトのスタッフが来て、講師役や子供たちが分からないことをサポートするアドバイザーを務めた。
このプログラミング体験は、Windowsストアアプリ「MakeCode for micro:bit」をマウスコンピューターのPCにダウンロードし、micro:bitをPCにUSBケーブルで接続してプログラミングしていく内容だ。
micro:bitは、手のひらサイズながら25個のLED、2個のボタンスイッチの他、ARMのプロセッサ「Cortex M10」、加速度センサー、磁力センサー、無線通信機能などを搭載したシングルボードのコンピュータだ。アプリからmicro:bitに対してどんな信号を送るのか、どんな内容のプログラムを施すのかなどを指示していく。
例えば、LEDに数字や文字、アイコンなどを表示させるといったことも、アプリ上から操作していく。
アプリは至ってシンプルなUIで、Webベースでブロックを組み合わせながらプログラミングができる。画面の右側にはどんな指示をするのか、内容をカードごとに分別し、余分なカードは破棄するなど、直感的に操作できるのが特徴だ。
参加した親子は楽しそうにプログラミングしていた。中には暑い沖縄の会場ということもあってなのか、LEDに温度を表示するようにプログラムし、簡易的な温度計を自作している子供もいた。
micro:bitには小さなスピーカーも付いているため、DTMとまでは言えないが、簡易的に作曲してmicro:bitから音を鳴らすことも可能だ。日頃から音楽教室に通っている子供も参加しており、マウスとキーボードを使って、ファミリーマートの入店音やマクドナルドの店内音などを再現していた。
マインクラフトの担当者は、micro:bitをマウスコンピューターのイベントで採用した理由について「2020年には日本でも小学校からプログラミング教育が必修化し、いよいよコンピューターやITなどを駆使した教育が本格的な展開期を迎えようとしています。micro:bitとMakeCode for micro:bitは、直感的にハードウェアとソフトウェアの両方を楽しく体験できます」と説明した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.