本製品は時計表示に特化しているわけだが、単に見た目が時計というだけではない。面白いのは、時間帯ごとのルーティンがプリセットされており、「おはよう」「おやすみ」と声をかけることによって実行されることだ。
例えば「おはよう」と声をかけると、その日の天気や行動予定、および最新ニュースを読み上げてくれる。また「おやすみ」と声をかけると、翌朝のアラームをセットするかどうかを尋ね、それが完了すると入眠に効果的な音楽(スリープサウンド)を再生してくれる。
これらは声をかける以外に、画面を上から下にスワイプした時に表示される「ユーティリティトレイ」中央のアイコンをタップすることでも実行できる。これらのアイコン表示は時間帯を反映して「おはよう」「おやすみ」などと変化する仕組みだ。
こうしたルーティンは従来、自分で作成する必要があったので、標準で用意されているのは手軽でよい。まずお仕着せのルーティンを体験してみれば、このようなことができる、というのが誰でもすぐに把握できるからだ。
また、一連のルーティンの中から特定の動作、例えばスリープサウンドだけをオフにしたり、スマートリモコンと連携しての家電製品の操作を追加したりするなど、カスタマイズも自在だ。スマホアプリで設定を開くと通常のルーティンとして組み込まれているので、そこで追加・削除を行うだけだ。
といったわけで、ルーティンは優秀な機能なのだが、多少気になったのがタッチパネルで操作する画面上のアイコンが、タップから反応までに間があったり、そもそもどこがタップできるのか分かりづらかったりすることだ。
一般的にタップを実行した場合、ボタンが沈み込むようなアニメーションが表示されたり、あるいは色が変わったり、音が鳴るなどのインタラクションが用意されているわけだが、本製品はそれがなく、あるいはインタラクションはあるのにその後の動作がなく、もう一度タップしようとしたらようやく反応した、という場合もある。
今回試用した2週間では、これが正規の仕様なのかそうでないのか、確証がつかめなかったが、いずれにせよ今後のアップデートで改善されることを期待したい。
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