時計表示に特化した小型スマートディスプレイ「Lenovo Smart Clock」を使ってみた山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/4 ページ)

» 2019年08月28日 07時30分 公開
[山口真弘ITmedia]

時間帯に合わせたルーティンを用意、カスタマイズも可能

 本製品は時計表示に特化しているわけだが、単に見た目が時計というだけではない。面白いのは、時間帯ごとのルーティンがプリセットされており、「おはよう」「おやすみ」と声をかけることによって実行されることだ。

 例えば「おはよう」と声をかけると、その日の天気や行動予定、および最新ニュースを読み上げてくれる。また「おやすみ」と声をかけると、翌朝のアラームをセットするかどうかを尋ね、それが完了すると入眠に効果的な音楽(スリープサウンド)を再生してくれる。

 これらは声をかける以外に、画面を上から下にスワイプした時に表示される「ユーティリティトレイ」中央のアイコンをタップすることでも実行できる。これらのアイコン表示は時間帯を反映して「おはよう」「おやすみ」などと変化する仕組みだ。

Smart Clock 朝の時間帯は、「ユーティリティトレイ」中央のアイコンは「おはよう」となっている
Smart Clock タップするか「おはよう」と声をかけると「おはようございます」と表示されルーティンがスタートする
Smart Clock まずは天気予報が表示される
Smart Clock 続いて最新ニュースが表示される。ここではNHKラジオニュースを再生しているが、ニュースソースはスマホアプリで変更できる
Smart Clock 夜の時間帯は、「ユーティリティトレイ」中央のアイコンは「おやすみ」となっている
Smart Clock タップするか「おやすみ」と声をかけると「おやすみなさい」と表示されルーティンが始まる
Smart Clock アラームの設定画面に続き、起床時刻の30分前から画面を明るくする機能を有効にするかを尋ねられる
Smart Clock ルーティンの最後は、入眠に効果的な音楽が再生される。曲の種類はスマホアプリで選ぶことができる

 こうしたルーティンは従来、自分で作成する必要があったので、標準で用意されているのは手軽でよい。まずお仕着せのルーティンを体験してみれば、このようなことができる、というのが誰でもすぐに把握できるからだ。

 また、一連のルーティンの中から特定の動作、例えばスリープサウンドだけをオフにしたり、スマートリモコンと連携しての家電製品の操作を追加したりするなど、カスタマイズも自在だ。スマホアプリで設定を開くと通常のルーティンとして組み込まれているので、そこで追加・削除を行うだけだ。

Smart ClockSmart Clock 再生されるスリープサウンドの種類はスマホアプリ側で設定できる(画面=左)。すべてのルーティンはスマホアプリでカスタマイズが可能だ(画面=右)

 といったわけで、ルーティンは優秀な機能なのだが、多少気になったのがタッチパネルで操作する画面上のアイコンが、タップから反応までに間があったり、そもそもどこがタップできるのか分かりづらかったりすることだ。

 一般的にタップを実行した場合、ボタンが沈み込むようなアニメーションが表示されたり、あるいは色が変わったり、音が鳴るなどのインタラクションが用意されているわけだが、本製品はそれがなく、あるいはインタラクションはあるのにその後の動作がなく、もう一度タップしようとしたらようやく反応した、という場合もある。

 今回試用した2週間では、これが正規の仕様なのかそうでないのか、確証がつかめなかったが、いずれにせよ今後のアップデートで改善されることを期待したい。

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