機能をざっと確認した限りでは、Google Nest Hubでは使えるが本製品では使えない機能はないように見える。というよりも、そもそも画面が大きいだけで、ユーザーインタフェースも含めてほぼ同一なので、相違を探すほうが困難ともいえる。カメラなど、ハードウェアの違いからくる機能差くらいだ。
ただ実際に使ってみると、画面が大きいこともあり、画像や動画の表示では、その迫力に圧倒される。色合いも全体的に鮮やかで、フォト表示などもクオリティーは高い。解像度は1280×800ピクセルと、フルHDのタブレットよりは低いが、実機では全くそのように感じない。視野角も広く、斜め方向から見ても視認性は高い。
内蔵スピーカーも、2型の10Wフルレンジスピーカーとデュアルパッシブラジエーターを搭載するだけあって、Google Nest Hubと比べると音質のよさは明らかだ。ただし重低音に強みのあるEcho Showと比べると、音は全体的に軽く感じられる。
余談だが、前回紹介した「Lenovo Smart Clock」と違い、本製品はGoogle アシスタントの音量をこころもち小さく設定できるので、ベッドサイドなどあまり音量を上げたくない場所での利用にも適する。これだけのサイズの製品を枕元に設置するニーズがどれだけあるかは不明だが、調整できるレンジが広いのは悪いことではない。
さて、7型のGoogle Nest Hubと比較した場合、本製品の特徴は大きく分けて3つある。
1つは先にも述べた画面サイズだ。本製品は10.1型ゆえ、7型のGoogle Nest Hubに比べると画面サイズの違いは圧倒的だ。Echo Showとはほぼ同じサイズだが、背面にスピーカーを備えるEcho Showと違い、本製品は画面左にスピーカーが並んでいるため、見た目は本製品の方が大柄だ。
なお、今回はホーム画面に写真を表示させているが、前回紹介した目覚まし時計特化モデル「Lenovo Smart Clock」のように、時計表示をデフォルトに設定することもできる。サイズ的にはさすがにオーバーだが、使い方の1つとしてはありだろう
Google Nest Hubとのもう1つの違いは、カメラを内蔵していることだ。Google Nest Hubはプライバシーへの配慮からか、カメラそのものを搭載していなかったが、本製品は本体右側に500万画素のインカメラを内蔵している。プライバシーシャッターを使ってカメラを物理的にカバーできるなど、プライバシーの配慮もなされている。
これに加えてもう1つ、本製品はスピーカーのある左側を下にして90度回転させて立てることで、縦置きにも対応する。ただし現時点では、縦向きに最適化されているのはビデオチャットのみで、ホーム画面などは縦向きにしても横向きのままだ。将来もこの仕様のままとは考えにくいが、今のところ特に対応予定は公表されていない。
次のページでは、本製品を特徴付けるビデオ通話機能について詳しく見ていく。
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