昨今のコンパクトなノートPCでは省かれがちなポート類。しかし、QV8は通常のLet's noteと同様に充実したポート類を備えている。
左側面には電源入力端子、HDMI出力端子、Thunderbolt 3端子、USB 3.0 Type-A端子、Ethernet(有線LAN)端子、アナログRGB出力(D-Sub)端子とイヤフォン/マイクコンボジャックを備えている。Thunderbolt 3端子はUSB 3.1 Type-C端子としてはもちろん、USB Power Delivery(USB PD)による電源入力やDisplayPort出力端子としても機能する。
右側面には、USB 3.0 Type-A端子×2とSDXCメモリーカードスロット(UHS-I/II対応)を備えている。
「変換ケーブルを持ち歩かなくても接続に困らない」(上田氏)Let's noteの強みは健在だ。
QV8は、いわゆる「モダンスタンバイ」に対応している。
スリープからの復帰が早いだけではなく、スリープ中もWi-Fi(無線LAN)やモバイル通信(LTE/3G:LTEモジュール搭載モデルのみ)の接続を維持できるので、対応アプリと組み合わせることでデータを常に最新に保つことができる。スマートフォンのような使い方ができる便利な機能だ。
ただし、その性質上、モダンスタンバイは従来のスリープと比べると待機中の消費電力が大きくなる。しかし、SV8のモダンスタンバイは「無効にできない」とされている。この点には注意が必要だろう。
Windows Helloの生体認証は「指紋」と「顔」に対応している。指紋センサーはパームレストの右上に、顔認証用の赤外線カメラユニットは画面上部に付いている。状況に応じて生体認証を使い分けられることが魅力だ。
Webカメラは約207万画素で、アレイ(指向性)マイクも備えているのでビデオ会議への参加も容易にこなせる。「不動産系のお客さまからの要望が多い」(担当者)ことから、法人向けモデルの一部には約800万画素のアウトカメラも搭載している。このアウトカメラはオートフォーカス(AF)対応でLEDライトも備えており、プリインストールのオリジナルカメラアプリを使うと文字(簡易OCR機能)やQRコードの読み取りもできる。
パナソニックでは、2019年度(2019年4月〜2020年3月)のPC出荷台数目標を「100万台超」に設定している。Let's note QV8がその一助となるかどうか、注目だ。
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