やはりゲーミングノートPCということで、3Dゲーミングのパフォーマンスも気になる。そこで「3DMark」でテストをしてみた。結果は以下の通り。
今回のベンチマークは、パフォーマンスコントロールを「Performance」にして、ファンの回転数を自動調整するように設定して行った。ファンの回転数を最大に固定すると、少しスコアが伸びるようだ。
仮に「もう少しパワーを……」という場合は、動作音は大きさと引き換えになるが、ファンの回転数を最大とし、ヘッドフォンをしてゲームを楽しむと良いかもしれない。
より実際の3Dゲームに近いベンチマークテストをすべく、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」も試してみた。高品質設定で、解像度はフルHDで実行した所、スコアは7870ポイントで「快適」という評価となった。
スペックからも分かるように、フルHDでの3Dゲーミング性能は十分だ。より高画質の設定を狙っていける。
性能的にある程度の余裕があるため、サブパネルを生かした配信のような、「ゲーム+α」が十分に楽しめるわけだ。
再びデザインに目を戻そう。一般的な四角いノートPCとは異なり、OMEN X 2S 15は、液晶ヒンジ部分を台形に延長した、ゲーミングノートPCらしいデザインをしている。
昨今は15.6型モデルのゲーミングノートPCでも狭額縁化や小型化のトレンドが生まれつつあるが、この製品はそこまでコンパクト化を突き詰めているわけではない。確かにややスリムで狭額縁なのだが、基本的なデザインコンセプトは「海外メーカーの伝統的なゲーミングノートPC」といった感じだ。
ゲーミングノートPCでは定番のLEDランプだが、OMEN X 2S 15では、キーボードや天板のOMENロゴなどが発光する。設定はCommand Centerから行う。単色の他、パターン発光も可能だ。
天板部分は、製品名でもある「X」を模したデザインにOMENロゴを添えている。OMENシリーズであることがひと目で分かる個性的なデザインだ。
モバイルノートPCと比べると厚みはある。ただ、ひと昔前の製品と比べれば薄いだろう。実際、このスペックのゲーミングノートPCとして見れば本体はややスリムだが、今はこれ以上にスリムなモデルもあるというだけである。
底面の約半分ほどは通気孔が占めており、2方向から吸気し3方向に排気するレイアウトとなっている。ファンは流体軸受ベアリングを採用しており、静寂性を高めている。
昨今のゲーミングノートPCとしては珍しく、メンテナンスや拡張性も確保しているのはユーザーフレンドリーだ。
底面は1枚板なので、ネジを緩めればですぐに内部のメモリやストレージにアクセスできる。
レビューをする中で感心したのは、OMEN X 2S 15の優れた冷却性能だ。
OMEN X 2S 15のスペックは、先述の通りゲーミングノートPCとしては最上級といえる。最大消費電力も、230WのACアダプタを付属するぐらいなので相当高い。
しかし、ファンの回転数を「自動」にしておけば、同等かクラスの1つ低いGPUを搭載するゲーミングノートPCよりも静かに感じる。先述のファンの設計はもちろんだが、自作PCでも有名なThermal Grizzly製の熱伝導性の高いCPUグリスを採用したことも奏功しているのだろう。
こうした設計により、1つ上の快適さを実現しているわけである。もちろん、一般的なノートPCと比べればうるさいが……。ゲームプレイ時にはヘッドフォンを用意した方がよいだろう。
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