キーボードは、サブパネルをキーボードの上に配置した都合で手前に位置している。そのためか、外付けのパームレストも付属する。
キーはアイソレーションデザインで、ややキートップが小さめだが、キーピッチは19mmを確保しており、ゲーミング向けに「26キーロールオーバー」や「アンチゴースト」に対応している。キーストロークはやや浅めに感じるが、それだけ押し込んだ際の反応が速くなるといったメリットもあるので、ゲーミングノートPCとしては正解かもしれない。
タッチパッドは、サブパネルの位置の都合からキーボードの左に配置されている。タッチパッドで操作したい人は、ここをどのように感じるかで判断が分かれるだろう。
インタフェース類は、左側面に電源端子、HDMI出力端子、USB 3.0端子×2、有線LAN端子、ヘッドフォン/マイクコンボ端子が、右側面にThunderbolt 3(USB Type-C)端子とUSB 3.0端子を搭載している。側面から見るとくさび形をしており、スリムな見た目と、程よいチルト角を実現している。
以前にもあったとはいえ、デュアルディスプレイのノートPCが本格的に出てきたのはここ1〜2年の話。実装方法や活用方法を模索している段階にあるが、現時点では、コスト面でOMEN X 2S 15のように5〜6型のディスプレイを載せることが現実的だろう。
OMEN X 2S 15を使ってみた限りにおいて、デュアルディスプレイの使い道としてはフルスクリーンでの「ながら見(作業)」や「プラスαの情報表示」といったところが適しているように感じられた。独自のミラーリング機能には可能性を感じたが、これという決定打的な活用方法がユーザーから見いだされることを期待したい。
今回レビューしたOMEN X 2S 15は、税込みで40万円超とそこそこ高価である。だが、記事掲載時現在、直販サイトでは税別で30万円(税込みで33万円)で販売されており、36回払いまでの分割手数料(金利)が無料となるキャンペーンも実施している。
いずれにせよゲーミングノートPCとしても高価な部類ではあるが、それだけのパフォーマンスを備えていることはベンチマーク結果が語っている。そう考えると、キャンペーン価格は「お得」と言えるだろう。
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