新型「ZenBoook 14」はゲーミングPCの夢を見るか?モバイルPCでどこまでゲームができる?(1/6 ページ)

» 2019年09月24日 07時30分 公開
[作倉瑞歩ITmedia]

 ASUS JAPANから発売された14型ノートPC「ZenBook 14」(UX434FL)。前モデル(UX433FN)から狭額縁のベゼルや小型ボディーを引き継ぎつつ、タッチパッド部には新しい「ScreenPad 2.0」を採用している。これにより、テンキーとして使えるだけでなく、セカンドスクリーンとして動作するので、メイン画面で作業しているときにScreenPad 2.0にチャット画面を開いておいたり、音楽アプリを開いておいたりと、便利に使えるのがうれしい。

ZenBook 14 14型液晶ディスプレイを備えた新型ZenBook 14

モバイルでどこまでゲームが楽しめる?

 ざっくり言ってしまうと、このようなポイントが新型ZenBook 14の特徴なのだが、筆者的に注目したのはGPUだ。前モデルに搭載されていたGeForce MX150から、GeForce MX250へとワンランク上がったことで、「もしかしたら結構、ゲームが動くかも?」と思ったわけだ。

 今ではゲーミングPCが普及してきており、PCゲームもさまざまなジャンルのソフトがあって、ハイエンドなゲーミングPCでないと満足した動作が期待できない超ヘビー級なタイトルから、本製品が搭載されている下位クラスのGeForceシリーズでも軽々と動作するタイトルまでいろいろある。となったら、ここはやっぱりテストするしかないでしょうというわけで、どの程度のレベルまで動作するのかを検証していく。

ZenBook 14 底面前部にステレオスピーカー(1W×2)を内蔵する他、吸気口が用意されている

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狭額縁でスリムなボディーは健在

 いきなりゲームの話をする前に、本機の進化点を押さえていこう。なお、新型ZenBook 14はCPUとストレージの容量で2モデルあり、さらに下位モデルではOffice Home and Business 2019の有無に分かれる。評価機は、オフィススイートを省いた最も安価な下位モデル(CPUがCore i5-8265U、SSD容量が512GB)だ。

 ボディーは、前モデル(UX433FN)と同じ319(幅)×199(奥行き)で、厚さは1mm増えた16.9mmとなる。これなら持ち運んでの使用や、新幹線の中などでも邪魔にならないサイズ感だ。重量は約1.3kgとモバイルPCとしては重い方だが、持ち運びは苦にならない。なお本体色は前モデルの「ロイヤルブルー」「アイシクルシルバー」の2色展開から、ロイヤルブルー1色のみとなった。バッテリー駆動時間は約8.2時間となっている。

ZenBook 14 MacBook Air(2019)とのサイズ比較。横幅はあるが、奥行きは短いのが分かる。ボディーカラーは前モデルのアイシクルシルバーがなくなり、ロイヤルブルーのみとなった
ZenBook 14 15.6型のZenBook 15(右)との比較。新型ZenBook 15もかなり小型化したが、本機はさらにコンパクトで持ち運びも問題なく行える

 インタフェースは、左側面に電源ジャック、HDMI、USB 3.1 Gen2(Type-AとType-C)ポートが、右側面にはmicroSDカードスロット、USB 2.0、3.5mmヘッドフォン兼マイクポート、電源およびバッテリー表示LEDが配置されている。USB Type-CポートはUSB Power Deliveryに非対応(DisplayLink対応)だ。

ZenBook 14 右側面のインタフェース。エルゴリフトヒンジの採用でキーボード面に約3度の傾斜が付く。液晶ディスプレイ部分は約145度まで開く
ZenBook 14 左側面のインタフェース
ZenBook 14 付属のACアダプターはサイズが63(幅)×63(奥行き)×28(厚さ)mmと小ぶりで、重量も約198gと軽い

 次のページでは、液晶ディスプレイや入力面を見ていこう。

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