液晶ディスプレイは、グレアタイプの14型ワイドTFTカラー液晶を採用する。このため、表示ははっきりとした色合いという印象だ。画面解像度は1920×1080ピクセル(フルHD)表示に対応し、リフレッシュレートは60Hzとなっている。
本体を開けると、液晶側が下に潜り込む「エルゴリフトヒンジ」が採用されており、約3度キーボード面を傾けてくれるのでとても打ちやすい。キーボードはイルミネートタイプの日本語86キーで、キー下部に白いLEDを内蔵し点灯すると、うっすらとキーの文字が見える。このため暗いところでも入力しやすい。
キーピッチは実測で約18.5mm、キーストロークは約1mm程度と、薄型モバイルノートPCとしては平均的な値だが、特に打ちづらいということはない。なお、Fnキーはデフォルトでは音量調整、ディスプレイの明るさ調整といった拡張機能を使うように設定されている。通常のFnキーとして使いたい場合は、Fn+Escでロックをかけて、Fnキー優先にしておこう。
キーボードについて1つだけ難点あげるとすると、それは一番右上に電源ボタンがあることだ。一般的なノートPCではDeleteキーがある部分でもあり、DeleteキーやBackSpaceキーを押すつもりで何回かスリープ状態に移行してしまった。これは前モデルから引き継がれている配置なので、電源ボタンをサイドに回すなど、なんとかしてもらいたい。
逆に便利だと思ったのは、PrintScreenキーが独立していることだ。ノートPCだとFnキーとの合わせ技で利用しなければならないモデルが多く、ゲーム画面のキャプチャにはちょっと面倒に感じる。しかし本機ではキーが独立しているので、Altキーと合わせたウィンドウキャプチャもやりやすい。ゲーマー的にはこの配置はうれしいところだ。
そして本機最大の特徴が、ScreenPad 2.0だ。単なるタッチパッドとして使えるだけでなく、2160×1080ピクセルのセカンドディスプレイとしても機能する。ScreenPad 2.0には、デフォルトでは電卓や手書き文字入力の他、入力文字の切り取りやコピーといったホットキーとしての使用、SpotifyやKKBOXなどの音楽アプリが登録されている。
好みのアプリも登録可能だが、Handwritingで日本語の手書き文字入力を認識させるためには、Handwriting起動後の画面左上にある地球儀アイコンから「Microsoft 日本語手書き認識エンジン」を指定しないと漢字やひらがなを認識しない。
また、ScreenPad 2.0、はキーボード下に大きな画面で配置されているため、気がつかないうちに親指の付け根でタッチしてしまってアプリを起動することがままあった。このあたりは慣れの問題だと思うが、あまり影響を受けないようにするために、筆者の場合は通常のタッチパッド状態にして使っていた。
マシン自体のスペックとしては、CPUは4コア8スレッドの第8世代Core i5-8265Uで、動作周波数は1.6GHz(ターボ・ブースト時は3.9GHz)、GPUはGeForce MX250(グラフィックスメモリは2Gバイト)で、NVIDIA Optimum Technologyに対応しているので、負荷に応じてGeForce MX250とIntel UHD Graphics 620を切り替えて使うことができる。
メインメモリは8Gバイト(増設不可)、評価機のストレージはWestern Digitalの512GバイトNVMe SSD「SN520」(PCI Express 3.0 x2接続)が搭載されていた。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/ac対応で、Bluetooth 5.0もサポートする。
次のページでは、実際のゲームタイトルをプレイしてみよう。
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