新型「ZenBoook 14」はゲーミングPCの夢を見るか?モバイルPCでどこまでゲームができる?(3/6 ページ)

» 2019年09月24日 07時30分 公開
[作倉瑞歩ITmedia]

ゲーミングPCとしての実力を見る

 では、本題に入っていこう。ZenBook 14でゲームを動作させて、どの程度動くのかを見極めていく。

 まずはZenBook 14の基礎体力を見るために「PCMark10」と「3DMark」を実行した。基本はGeForce MX250の測定結果を見ることにし、その比較対象として、ZenBook 14で使えるIntel UHD Graphics 620と、従来モデル(2018年発売)のZenBook 14(UX430U)を用意している。UX430Uのスペックは、CPUはCore i5-8250U(4コア8スレッド、1.6GHz〜3.4GHz)だが、GPUはIntel UHD Graphics 620のみだ。

 PCMark10の結果だが、新しいシステムなので、素直に動作が速くなっているという印象だ。3DMarkについても、「Time Spy」ではCPU ScoreとGraphics Scoreが示している通りの実力だろう。統合型グラフィックスよりも独立したGPUを乗せた成果はあるというところだ。

 ただしそうは言っても、GPUのスペックが低すぎる。「Time Spy」や「Fire Strike」を回していたときは、デモ画面ののっけから紙芝居状態になったし、ハイパフォーマンスのゲーミングPCで走らせたときのようなヌルヌル感は全くない。

ZenBook 14 PCMark10での測定結果
ZenBook 14 3DMark「Time Spy」の結果
ZenBook 14 3DMark「Fire Strike」の結果
ZenBook 14 3DMark「Fire Strike Extreme」の結果

 低スペックマシン向けのテストである「Sky Diver」や「Cloud Gate」は順調にこなしたが、統合型グラフィックスでは前モデルとあまり差がない印象だ。GeForce MX250を利用するならトータルでの性能は高い、という結果だ。そのあたりは低スペックマシンにおけるDirectX 12での性能を測る「Night Raid」にも現れている。

ZenBook 14 3DMark「Sky Diver」の結果
ZenBook 14 3DMark「Cloud Gate」の結果
ZenBook 14 3DMark「Night Raid」の結果

 ここまでで分かったのは、GeForce MX250が載るならやっぱり統合型よりスペックは高いね、というある意味で当然の結果だ。ビジネスシーンでは快適に使える性能を備えているが、ゲームの世界ではそうは行かない。

 次にゲーム系のベンチマークテストである「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FFXVベンチ)と「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(以下、FFXIVベンチ)で測定をして、本気モードに突入する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー