バッテリー内蔵の15.6型のサブディスプレイ「Xtendtouch XT1610F」はモバイラーの救世主となるかモバイルディスプレイの道(4/4 ページ)

» 2020年02月17日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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購入前の情報収集は慎重に

 以上のように、バッテリー内蔵により、短時間であれば電源供給なしでの駆動を可能にする本製品の特徴は、ある時は大きなメリットに、またある時にはデメリットになる。少なくとも、他のUSB Type-C接続モバイルディスプレイの常識は通用しないことが多く、面食らうこともしばしばだ。

 今回のThinkPadとの組み合わせによる不安定さは、今後ファームアップなどで修正される可能性はあるが、現時点では未知数であり、実際に使うにあたっても、それが取引先へのプレゼンなど失敗が許されない用途ならば「USB Type-Cではなく、安定しているHDMI接続を使おう」となってしまう。現状では海外サイトのフォーラムも含め対応情報が少なすぎることは、本製品の1つのネックと言えるだろう。

 ちなみにメーカーサイトでは、本製品の対応機種は公開されていないが、米Amazonなど海外のいくつかの通販サイトには動作検証済みのメーカーおよびシリーズのリストが掲載されており、その中にはThinkPadの製造元であるレノボ製品やMacBook Airは含まれていない。購入にあたっては、こうした情報も参考にするとともに、メーカーにはもっと積極的な検証結果の公開を望みたいところだ。

Xtendtouch XT1610F 海外のECサイトでのみ書かれている対応情報。「XtendTouch has been thoroughly tested to work with Samsung DeX, Huawei EMUI, Switch, MacBook Pro, Dell XPS, HP Spectre, etc, via one single USB-C cable, no dock, no charger, is required」とあり、LenovoおよびMacBook Airの名はない
Xtendtouch XT1610F 上記の一覧にある、Samsungスマホの拡張ディスプレイ機能「DeX」を表示したところ。スマホをさながらデスクトップPCのように利用できる
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