AmazonのEchoやGoogle Homeにない、Sonosのスマートスピーカー「Move」ならではの特徴とは?山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)

» 2020年03月24日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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細かなところで気になる部分も

 AlexaとGoogle アシスタントを選べるのは、Sonos製品の最大の特徴なのだが(ただし、前述のように本稿執筆時点で利用できるのはAlexaのみ)、注意したいのは、セットアップの過程でどちらか一方を選択する形であり、両者を混在させてシームレスに使えるわけではないということだ。

 つまり、両方の音声アシスタントをセットアップしておき、ある質問をした時はGoogle アシスタントが、別の質問をした場合はAlexaが答えるといった具合に、両者の強みをミックスさせて使うことはできない。当然といえばそうなのだが「どちらの音声アシスタントも使える」という意味を取り違えないように気を付けたい。

 また(筆者の見落としでなければ)セットアップの完了後にSonosアプリ上から音声アシスタントを切り替えることもできない。音楽サービスについて追加/削除の画面が用意されているのだが、音声アシスタントは画面そのものがない。使い始めてから「やっぱり別の音声アシスタントにしたい」となった場合は、現時点では初期化して再セットアップするしかなさそうだ。

 ちなみにもう1つ、気をつけたいのが本製品の名前だ。セットアップ中に本製品に付けた名前は、Sonosアプリ側で後から変更できるのだが、実際にこれを行ったところAlexaアプリ側から見えなくなるという問題が発生した。

 これはスマートリモコン上で家電製品の名前を変えた時に起こるのと同様の問題で、おそらく両者を同時に直すか、直した後でAlexa側から再認識させれば元に戻るはずだが、かなり複雑ゆえとにかく面倒だ。導入時点でなるべく修正が不要な名前にしておいた方がよいだろう。

 以上、セットアップを終えて使えるようになるところまでを紹介した。次回は実際に使ってみて気になった点、本製品の特徴であるバッテリー駆動時の挙動についてチェックしていく。

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