レビュー
» 2020年03月26日 17時30分 公開

短期連載「Airと私(2020)」第1回:「MacBook Air(2020)」ついに発売 CPUはIce Lakeだが……

新しくなった「MacBook Air」の店頭販売上位モデルをレビューしていく連載。第1回は、筆者にも「心当たりのない」第10世代Coreプロセッサの正体に迫ります。

[井上翔,ITmedia]

 3月27日、「MacBook Air(2020)」が発売される。税別の直販価格は10万4800円(学生/教職員向け販売では9万3800円)からで、先代の「MacBook Air(Mid 2019)」よりも少し手頃になっている。

 新しいMacBook Airについて、気になる点はいろいろある。そこで、店頭販売の上位構成(Core i5モデル)を数回に分けてレビューすることにした。

 今回は、このMacBook Airが搭載するCPUの“型番”について触れてみたい。

MacBook Air(2020) 今回レビューするMacBook Air(2020)はスペースグレイ

「謎のCPU」を搭載する新型MacBook Air

 多くのPCメーカーはカタログやWebサイトに搭載するCPUの形式を明記している。しかし、AppleはCPUの詳細な型番(形式)を明らかにしない傾向にある。今回の新しいMacBook Airも、その点でご多分に漏れていない。

 一応、WebサイトなどにはCPUが「1.1GHzクアッドコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大3.5GHz)、6MB L3キャッシュ」、グラフィックス(GPU)が「Intel Iris Plus Graphics」と書かれている。そのため、搭載されているCPUが開発コード名「Ice Lake」の第10世代Coreプロセッサであることは推察できる。

 しかし、筆者は具体的な“型番”を思い起こせなかった。Intelが公表しているIce Lakeのラインアップに、1.1G〜3.5GHzで稼働する仕様のものが存在しないからだ。

こんなCPUですが 上位モデルに搭載されているCore i5(Ice Lake)は……
そんな仕様はない Intelのデータベースには見当たらない

CPUの型番を調べると……

 これは“未知”のIce Lakeではないか――そう考えた筆者は、手にしたMacBook AirでまずCPUの型番を調べることにした。

 あまり需要はないかもしれないが、macOSでは、以下の手順でCPUの型番を調べられる。

  1. 「ターミナル」を開く
  2. ターミナル内で「sysctl machdep.cpu.brand_string」と入力してReturnキーを押す
  3. 返ってきた値を確認する

 すると「Core i5-1030NG7」という型番を返してきた。未知のCPUである。

Core i5-1030NG7 CPUの型番を調べるコマンドを入力すると「Core i5-1030NG7」という値を返してきた

 しかし、Intelのデータベースを細かく探すと、このCore i5-1030NG7なるCPUの情報もしっかりと収録されている。

 このCPUは紛れもなくIce Lakeの第10世代Coreプロセッサの一員。そして、発売済み……なのだが、Intelのロードマップには記載されていないという。Apple向けに特別に作られたか、Appleが他のPCメーカーに先行して導入したCPUである可能性がある。

 Core i5-1030NG7の仕様を簡単にまとめると以下の通りとなる。

  • 動作クロック(周波数):1.1G〜3.5GHz
  • CPUコア/スレッド数:4コア/8スレッド
  • キャッシュメモリ:6MB
  • TDP(熱設計電力):10W
  • GPU:Iris Plus Graphics(実行ユニット64基)

 超省電力プロセッサ(Yプロセッサ)としてラインアップされている「Core i5-1030G7」をベースに、TDPを10Wに固定し、最低動作クロックを1.1GHzに引き上げるなどカスタマイズを施したものが、Core i5-1030NG7であると思われる。

ロードマップに記載のないプロセッサ Core i5-1030G7はIce Lakeファミリーの一員ではあるが、ロードマップに記載されていないという(Intel Arkより)

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