では、この5万円台スト5PCにはどれくらいのパフォーマンスがあるのだろうか。そのあたりを定番ベンチマークソフトで調べてみよう。
実行したのは、「ファイナルファンタジーXV」ベンチマーク、「ファイナルファンタジーXIV」ベンチマーク、「PCMark 10」「CINEBENCH R20」の4つだ。
ディスプレイ解像度とリフレッシュレートは、フルHD/60Hzで実行している。
今回の5万円台スト5PCの連載では、編集部から3種類のCPUを貸し出してもらったので、その性能差を見極める意味合いから、テストはRyzen 5 1600/2600/3500の3つのCPUで計測した。
結果は以下の通り。
5万円台スト5PCの主なスペック | |
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CPU | Ryzen 5 1600(Zen世代、6コア12スレッド、3.2GHz〜3.6GHz) |
Ryzen 5 2600(Zen+世代、6コア12スレッド、3.4GHz〜3.9GHz) | |
Ryzen 5 3500(Zen2世代、6コア6スレッド、3.6GHz〜4.1GHz) | |
マザーボード | ASUS「TUF B450M-PRO GAMING」(microATX) |
メモリ | Panram DDR4 8GB(PC4-17000)×2枚 |
グラフィックスカード | ASUS「ROG-STRIX-RX570-O4G-GAMING」 |
ストレージ | シリコンパワー「SP256GBP34A80M28」(NVMe SSD,256GB) |
PCケース | アイティーシー「舞黒透」(microATX) |
電源 | エバーグリーン「SilentKingα HK550-14GP」(550W) |
定番のファイナルファンタジーXIVベンチマークだが、今となっては低負荷系に分類されることもあり、全てのCPUにおいて「最高品質」設定で「非常に快適」を記録した。
それに対して、今でも高負荷系ベンチとして利用されているファイナルファンタジーXVベンチマークは「高品質」設定で実行し、全てのCPUで「普通」となった。スコアの傾向が、ファイナルファンタジーXVベンチマークとファイナルファンタジーXIVベンチマークとで異なっているのが興味深い。
ファイナルファンタジーXIVベンチマークでは、やや古めのゲーム系ベンチマーク特有の「シングルスレッド性能の高いCPUがより高いスコアをマークする」傾向が強いという特徴が見て取れる。つまり、6コア6スレッドながらも動作クロックが高く、クロックあたりの同時命令実行数(IPC)性能が高いRyzen 5 3500がごく僅かに高いスコアを出せている。
ファイナルファンタジーXVベンチマークでは、基本設計が新しく、マルチスレッド化が進んでいるためか、6コア12スレッド勢のRyzen 5 1600とRyzen 5 2600のスコアが高く、Ryzen 5 3500はこの2つに微妙に劣るスコアとなった。
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