レノボ・ジャパンは5月29日から順次、ThinkPadの新製品を発売する。この記事では、モバイルモデルに位置付けられる「ThinkPad Xシリーズ」の新製品を紹介する。
ThinkPad X1シリーズ以外の新モデルでは、ThinkPad L/Eシリーズの一部で先行導入されたモデル名の新ルールが適用される。具体的には、シリーズ名の後の数字が「画面サイズの整数部分」に変更され、必要に応じてその後ろに世代(Gen X)を付与する形態となっている。
CPUはIntelの第10世代Coreプロセッサ(開発コード名:Comet Lake、vProなし/vProあり)の他、ThinkPad X13 Gen 1ではAMDの第3世代Ryzen PRO Mobileプロセッサも選択できる。
本体のUSB Type-C端子は、USB Power Delivery(USB PD)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応している。外付けディスプレイがUSB PD電源出力とDisplayPort Alternate Modeによる映像入力に対応していれば、USB 3.x Type-Cケーブル1本でスマートな接続を実現できる。
Wi-Fi(無線LAN)も最新の「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」に対応し、Wi-Fi 6アクセスポイント(ルーター)と組み合わせることで、より快適な通信を期待できる。
14型の「ThinkPad X1 Carbon Gen 8」は、クラムシェルタイプのフラグシップモデルの第8世代。最軽量構成の標準重量は約1.09kgと、ThinkPadとしては軽量なことが特徴だ。最小構成の標準直販価格(税別、以下同)は23万3000円で、5月29日に発売される。
メインメモリはLPDDR3x規格のものをオンボード実装しており、最大16GB(8GB×2)まで搭載できる。ストレージはSSD(最大2TB)となる。
ディスプレイは先述の通り14型で、以下のものから選択できる。なお、4K液晶の構成ではカーボン調天板が装備される。
ディスプレイの上部にはThinkShutter(ふた)付きのWebカメラがあり、オプションで顔認証用の赤外線撮影機能を備えるものに変更できる。パームレストには指紋センサーを搭載している。
各種インタフェース類は、左側面にThunderbolt 3端子(USB 3.1 Type-C端子兼用)×2、Ethernet(有線LAN)端子(別途アダプターが必要)、USB 3.0 Type-A端子(Powered USB対応)、HDMI出力端子とイヤフォン/マイクコンボジャック、右側面にUSB 3.0 Type-A端子を備える。Thunderbolt 3端子は、いずれも電源入力と映像出力に対応する。背面にはSIMカードスロット(LTEモデルのみ)を備えている。オプションでLTEモジュールを追加することも可能だ。
ボディーサイズは約323(幅)×217(奥行き)×14.95(厚さ)mm。バッテリーは最長で約19.8時間稼働する(JEITA測定法2.0基準)。
14型の「ThinkPad X1 Yoga Gen 5」は、コンバーチブルタイプ2in1のフラグシップモデルの第5世代。アクティブペン「ThinkPad en Pro」が付属しており、買ってすぐにペン操作ができる。先代と同様のアルミボディーをまとい、カラーもアイアングレーと一般的なThinkPadとは異なる。最小構成の標準直販価格は26万5000円で、5月29日に発売される。
ディスプレイは全て10点マルチタッチ操作対応の14型で、以下のものから選べる。
ボディーサイズは約323(幅)×218(奥行き)×15.5(厚さ)mm。バッテリーは最長で約19.3時間稼働する(JEITA測定法2.0基準)。
その他の仕様はThinkPad X1 Carbon Gen 8と同様だ。
13.3型クラムシェルタイプの「ThinkPad X13 Gen 1」は、「ThinkPad X390/X395」の後継モデル。先代と同様にIntelモデルとAMDモデルが用意されており、Intelモデルは5月9日、AMDモデルは6月5日に発売される。最小構成の標準直販価格は、Intelモデルが17万5000円、AMDモデルが16万2000円となる。
メインメモリはDDR4規格のものをオンボード実装しており、最大32GB(16GB×2)まで搭載できる。ストレージはSSD(Intelモデルは最大2TB、AMDモデルは最大1TB)となる。
ディスプレイは先述の通り13.3型で、以下のものから選択できる。
ディスプレイの上部にはThinkShutter(ふた)付きのWebカメラを搭載している。オプションで「カメラなし」、あるいは顔認証用の赤外線撮影機能を備えるWebカメラに変更することも可能だ。パームレストには指紋センサーを搭載できる。
各種インタフェース類は、左側面にThunderbolt 3端子(Intelモデル、USB 3.1 Type-C端子兼用)またはUSB 3.1 Type-C端子(AMDモデル)、USB 3.0 Type-C端子、Ethernet(有線LAN)端子(別途アダプターが必要)、USB 3.0 Type-A端子(Powered USB対応)、HDMI出力端子とイヤフォン/マイクコンボジャック、右側面にUSB 3.0 Type-A端子を備える。USB Type-C端子はいずれも電源入力と映像出力に対応する。背面にはmicroSDメモリーカードスロットを備えている。
ボディーサイズと最軽量構成の重量は、構成によって以下の通り異なる。
バッテリーは最長で約16時間稼働する(JEITA測定法2.0基準)。
13.3型コンバーチブル2in1タイプの「ThinkPad X13 Gen 1」は、「ThinkPad X390 Yoga」の後継モデル。ベースモデルとは異なり、Intelモデルのみ用意される。最小構成の標準直販価格は19万2000円で、5月29日に発売される。
メインメモリはDDR4規格のものをオンボード実装しており、最大16GB(8GB×2)まで搭載できる。ストレージはSSD(最大2TB)となる。
ディスプレイは10点マルチタッチ対応の13.3型で、以下のものから選択できる。
ディスプレイの上部にはThinkShutter(ふた)付きのWebカメラを搭載している。オプションで顔認証用の赤外線撮影機能を備えるWebカメラに変更することも可能だ。パームレストには指紋センサーを搭載している。
ボディーサイズは約310.4(幅)×219(奥行き)×15.95(厚さ)mm、で、最軽量構成の重量は約1.25kg(省電力液晶モデル)または約1.29kg(その他)となる。バッテリーは最長で約16.2時間稼働する(省電力液晶モデルにおけるJEITA測定法2.0基準)。
その他の主な仕様はThinkPad X13 Gen 1と同様だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.