スマホから操作するだけであれば、設定はここで完了だ。上記アプリのホーム画面に本製品のアイコンが表示されているので、それをタップして開いた上で、該当のボタンをタップすれば、リモートで電源のオン/オフが行える。
4ポート同時にではなく、個別の操作も可能だ。例えば今回、本体に「スマートタップ」、個別のコンセント口には「ライト1」〜「ライト4」という名前を付けているが、4ポートをまとめて操作する場合は親ボタンである「スマートタップ」、個別に操作する場合は子ボタンにあたる「ライト1」〜「ライト4」をタップすればよい。
では例えば、「ライト1」と「ライト3」だけを同時にオンにする場合はどうするか。この場合は、あらかじめそのコンセント口の組み合わせを「使用シーン」として登録しておくとよい。こうすれば、各コンセント口を1つずつタップしなくとも、ボタン1つで動作させられる。
そしてこれらの操作は、スマートスピーカーからも行える。本製品はAmazonのAlexaはもちろん、Google Homeにも対応しており、音声だけで前述のオン/オフを行える。「使用シーン」についても検出され、そのまま音声で使えるようになるので便利だ。
なお、スマートスピーカーとの連携設定の段階で、それぞれのデバイスおよび使用シーンに適切な名前を付けておかないと、後からの修正が面倒なので注意したい。スマホアプリの段階でしばらく使い込んで、名前を違和感なく使えると判断してから、スマートスピーカーとの連携設定を行うくらいの慎重さがあってよいだろう。
以上のように、複数のコンセント口を備える最大のメリットは、一括での電源オン/オフを行えることだ。スマートプラグを4個並べて接続し、それをアプリ内でグループ化しても同じことが可能だが、4個もそろえるとなるとコストもかかるし、別々のデバイスゆえ連携設定も面倒だ。本製品ならコンセントの組み合わせをアプリ内で自在に設定できる。
問題があるとすれば、4つのコンセント口を全部埋めるような使い方は、現実的にはなかなか存在しないことだ。2個口程度なら、例えば「照明」と、その近くに設置されている「扇風機」などがすぐに見つかるのだが、1つの電源タップから届く距離で4つもの家電製品が密集して設置されるケースはあまりない。あるとすれば照明くらいだろう。
もっとも、本製品の4個口のコンセント口を全て埋めようと欲張る必要は全くなく、1〜2個口程度だけ使い、残りは余らせるくらいでよい。そもそもプラグの抜き差しで電源をオン/オフして構わない家電製品自体、それほど種類があるわけではない。あくまでも、最大で4個口まで拡張できる余裕があるというだけだ。
逆に言うと、接続する家電をすぐに思い浮かばない場合でも、1個口や2個口の製品よりは、本製品を買っておいた方が融通が利く。こうした特性を理解していれば、Amazonでの価格は税込み3980円(原稿執筆時)とコスパもよく、目立った欠点もないだけに(強いて挙げればオン/オフの音がやや騒々しいくらいだ)、便利に使える製品と言えるだろう。
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