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» 2020年06月19日 11時00分 公開

みんな、11インチiPad Proの256GB版を買うといい(6/6 ページ)

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まとめ

 さて! そろろそまとめていきましょう。

 iPad Proは高価な商品なので、使用頻度を下げない工夫こそが大事なこと、12.9インチモデルには使用頻度を下げるワナが結構あることをこれまで挙げてきました。

  • 取り扱いに緊張を感じる、薄さと広さの組み合わせ
  • 大型で横位置メインのモデルは、テコの原理で片手持ちの負担が非常に大きい
  • 外出時の使用機会が減る
  • 大型のiPadに最適化されず横位置に対応しないアプリが少なからずある

 自分で12.9インチモデルを使って、12.9インチモデルは上限を突き詰めるデバイスだ、と思います。11インチモデルを多くの用途で100点のデバイスとするなら、12.9インチモデルは多くのことが70点になるのを承知で、重視すると決めた用途で120点を狙っていく、というイメージです。

 そして、今からiPad Proを買うなら、メインメモリ6GBの2020年モデルをお勧めする理由としては以下の通りです。

  • iPadOSの進化や、PCとの競争でメモリをたくさん使うことが増えそう
  • iOS系デバイスの退役はメインメモリの量で決まりがち

 128GBのストレージで足りそうと思っても、256GBを選ぶ理由としては、

  • 後から増設できないので、ある用途を境目にして単純に不足したり、やりくりの手間が激増したりしてしまう
  • 最下位モデルを避けておくことで、数年後に買い取りで不利になるのを避ける

 といったところですね。何となく限界が見えるという状況自体が、使い方に無意識のブレーキをかけます。それは使用頻度こそがコスパという本稿の趣旨からも離れてしまいます。ストレージの余裕は心の余裕なのです。全部は使い切れないかもと思っても、お財布が許す限りは一段上の容量を買っておきたいですね。

 iPad Proは「願望のデバイス」です。

 その願望は、何度もApple自身によって語られてきました。

 「すべてがもっとうまくできる。この一枚で」──2017年に打たれたこのコピーにツッコミを入れた人も多いと思います。同時期に「What's a Computer」というCMを打ってPCに宣戦布告までしたiPad Proでしたが、極めてうまくできることがいくつかあるものの、それ以上に多くの事がPCほどうまくできませんでした。

 「そのコンピュータは、コンピュータの先を行く。」──これは2020年、iPad ProとMagic Keyboardに添えて掲載されたコピーです。先を行くと豪語しているその様子は、トラックパッドとキーボードを着込んでPCのコスプレをし、後を追っている姿に他なりません。

iPad Pro

 なんだできてないじゃないか、iPad Proなんてまだまだだな、そう言うのは簡単です。しかし、高い願望を示し、それがまだかなっておらず、ヒット/ミスを繰り返しながらも、願望に向かって走っていて、かなりの速度で進んでいるように見える。そういう時期が、そのデバイスを味わうのに一番おいしい時期じゃないですか?

 自分は、基本的にApple製品にはできる限り深入りしない「Apple弱アンチ」ですし、イラスト制作でも現状ではPCの方が良いという結論にどうしてもなってしまいます。それでもiPad Proを買って毎日使うのは、そういう、製品の願望がかなっていく様子をライブで鑑賞したいこと、その願望がちゃんとかなうはずの瞬間に一緒にいたいと思うことからです。

 それに、最近のiPadOSの進化やUSB Type-C端子採用による接続性の多様化によって、どうしても助からない場面は飛躍的に減りました。起きている時間の100%をPCの前に張り付いて過ごしていたような自分でも、PCの電源を落として過ごせてしまう時間がずいぶんと増えてきました。

 そうそう、こういうのが味わいたかったんです。

 かつてはPCが願望のデバイスだった時代もあり、スマートフォンがそうだった時代もありました。それらはもう十分に進化して、安心して導入できる、本当に便利な、どこにでもある普通のデバイスになりました。みなさんもそうじゃないデバイス、そろそろ1つか2つ、いかがですか?

iPad Pro ぼくがかんがえたさいきょうのあいぱっどせっとあっぷ……
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