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» 2020年06月23日 19時00分 公開

モバイルdeワークスタイル変革:WindowsはもちろんMacでも! スマホカメラを「Webカメラ」にしてみよう (1/2)

PCにWebカメラがなかったり、あったとしても画質や画角がいまいちだったりすることはあると思います。そんな時、手持ちのスマートフォンをPCのWeb代わりに使うためのソリューションが役立ちます。この記事では、有名な2種類のソリューションをご紹介します。

[井上晃,ITmedia]

 働き方改革と新型コロナウイルスの感染予防策の両輪から、テレワーク(遠隔勤務)が急速に普及している。それに伴い、Web会議ツールやビデオ通話を利用する頻度は確実に上がった。

 Web会議やビデオ通話をする際には、Webカメラを備えるノートPCを使う機会も多い。しかし、Webカメラの位置の関係から、顔を下から見上げるような構図になってしまいがちで、画質は十分でも映像としての印象はイマイチ、ということも少なくない。

 設置位置を変えやすい外付けのWebカメラを使えば、映りの良い位置にセットできて、印象も改善する……が、“テレワーク特需”も手伝って、一部で品薄が続いている。

 PCを使ったWeb会議やビデオ会議で、もっと映りの良いWebカメラを使いたいが、すぐに用意できそうにない――そんな時に検討してほしいのが、スマートフォンのカメラをPC用のWebカメラとして使う方法だ。

 この記事では、スマホをWebカメラ化するツールとして、Windowsで使える「iVCam」(e2eSoft製)と、WindowsとmacOS(Mac)で使える「Iriun Webcam」(Iriun製)の2つを紹介する。参考になれば幸いだ。

おことわり

 各ツールの利用について、筆者および編集部は責任を負いません。自己責任のもとご利用ください。


Webカメラ スマホをWebカメラ代わりに使おう!

利用までの流れ

 スマホをWebカメラとして使うまでの流れは、iVCamとIriun Webcamでおおむね共通だ。簡単に手順をまとめると以下の通りとなる。

  1. スマホにアプリをインストールする
  2. Windows PC/Macにクライアントアプリをインストールする
  3. スマホとPC/Macを同じWi-Fi(無線LAN)ネットワークにつなぐ
  4. スマホとPC/Macの双方でアプリを起動する

 セットアップが問題なく行われれば、スマホのカメラがWindowsやmacOS上で「カメラデバイス」として認識され、Web会議/ビデオ会議アプリから利用できるようになる。アプリが使うカメラデバイスを切り替えれば、スマホカメラの映像を送り出せるようになる。

Windowsなら「iVCam」を試してみよう

 まず、Windowsで使える「iVCam」の使用手順を確認していこう。

 スマホでは、アプリストアから「iVCam コンピュータカメラ」という名前のアプリをインストールする。

 アプリの初回起動時には、カメラと内蔵マイクにアクセスする権限を求められるので、それぞれ許可しておこう。

アプリを検索し、インストールしておく。アプリが起動したら、カメラやマイクへのアクセス権限を許可する。

アプリ画面 iOS版のアプリをインストールして起動。権限を求められたら許可しよう

 続いて、Windows PC側でクライアントアプリを公式Webサイトからダウンロードしてインストールする。表示される手順に従って行えば問題はない。インストーラーやアプリは日本語表示に対応しているので、戸惑うこともないだろう。

公式サイト 公式サイトからWindows用クライアントアプリをダウンロードする。「Download for Windows」をクリックすれば、アクセスしているWindowsのバージョンやビット数に合わせたアプリがダウンロードできるはずだ(ミラーサイトからのダウンロードはバージョンとビット数を明示的に選択する必要がある)
セットアップ セットアッププログラムは日本語表示にも対応している
完了 セットアップの完了画面。「iVCam.exeの実行」にチェックが入れると、「完了」のクリックと同時にクライアントアプリが起動する

 スマホとPCでアプリを立ち上げると、同じネットワークに接続されていれば自動的に接続される。

 ただし、PC側では、初回通信時にファイアウォール(通信を監視する機能)が通信を許可するか否か尋ねてくることがある。ここで通信を許可しないと、Webカメラ(=スマホ)と通信できないので注意しよう。

ファイアウォール Windowsやセキュリティソフトの設定によっては、ファイアウォールによる警告が出ることがある。Windows 8.1/10標準の「Windows Defender」の場合、プライベートネットワークの接続を許可すればよい(画像は英語表示のWindows 8.1 Proで撮影)
接続待ち クライアントアプリ側の接続待ち画面

 スマホとPCが接続状態になると、クライアントアプリ側から「露出」や「ISO感度」などを調整できる。接続先のカメラがAF(オートフォーカス)やAE(自動露出調整)に対応している場合は、その有効/無効も切り替えられる。会議の開始前に、自分の映りが“バッチリ”になるようにうまく調整しておこう。

調整 スマホとPCが接続状態になると、カメラの露出やISO感度などを調整できる

 設定が完了したら、Web会議/ビデオ会議アプリで使ってみよう。今回は試しに、iVCamでWindows PCに接続したiPhoneを三脚に固定し、「Microsoft Teams」での通話に用いてみた。

 Teamsで使うカメラを切り替えるには、アカウントアイコンのメニューにある「設定」から「デバイス」を選択する。その中の「カメラ」の項目で「e2esoft iVCam」を選択すれば準備はOKだ。

 Teamsの場合、通話途中でもカメラの切り替えができる。この場合は、通話画面のメニューから「デバイスの設定を表示する」を選択し、上記と同様の操作を行えば良い。

Teamsの画面 Microsoft Teamsの場合、通話途中でもカメラを切り替えられる。iVCamで接続中のカメラを用いる場合は、「e2eSoft iVCam」を選択しよう

 正直にいうと、精細感という観点ではiVCamの映像は大半のPC内蔵カメラとさほど差はない。しかし、三脚を活用することでユーザーの目線と同じ位置にカメラを設置できるという点はメリットといえる。

 筆者の環境では机に奥行きがないため、PCに向いながら使うと少し斜めからのアングルになってしまったが、この点は使い手の工夫次第で何とかできる。三脚がない場合でも、市販の「スマホホルダー」や「スマホアーム」といった道具を活用すれば、同じ効果を得られるはずだ。

内蔵カメラ Windows PCの内蔵カメラを使うと少し下から映るものが……
キャプチャ iVCamを使い、三脚に固定したiPhone 11 Proで撮影すると、目線の高さから撮影できた
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