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» 2020年04月06日 17時00分 公開

モバイルdeワークスタイル変革:急なテレワーク、ネット回線はどうする? 工事不要で導入できる「ワイヤレスルーター」を検討してみよう (1/3)

新型コロナウイルス対策の一環として、急きょ「テレワーク(遠隔勤務)」が導入された企業や部署も少なくないと思います。自宅に固定インターネット回線がない人は、携帯電話ネットワークを使った「ワイヤレスルーター」の導入を検討してみましょう。

[井上晃,ITmedia]

 スマートフォン向けの通信プランが大容量化し、駅やコンビニ、カフェなどへの公衆Wi-Fi(無線LAN)の整備が進んだこともあり、自宅に固定インターネット回線を引かなくても通信面で困ることは少なくなった。「自宅にWi-Fiないよ!」という人も少なくないだろう。

 しかし昨今、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、「テレワーク(遠隔勤務)」の制度を新設したり拡大したりする動きが多くの企業で出ている中、普段は容量的に余裕のある手持ちのスマホの通信プランでも、テレワークをし始めた途端に足りなくなる可能性は否定できない。固定インターネット回線があれば、スマホのような容量制限を気にせずに通信は可能だが、導入するのに最低でも数週間、場合によっては1〜2カ月はかかる。集合住宅に住んでいる場合は大家や管理者の承認を得なければならない場合もある。

 テレワークをするためのネット環境を急きょ構築せざるを得なくなったらどうしたらいいのか――この記事では、工事なしですぐに導入できる「ワイヤレスルーター」を使ったデータ通信サービスを幾つか紹介する。

(記事中の料金や価格は、特記のない限り全て税別。通信速度は全て理論値)

据え置きルーターの図 工事なしで設置できるワイヤレスルーター

テレワークの様態で「据え置き」か「モバイル」かを選ぼう

 ワイヤレスルーターは、スマホなどと同じく携帯電話回線を使って通信する。そのため、先述の通り工事をせずに設置できることが大きな特徴だ。

 ただ、そう聞くと「スマホと同じような通信容量制限があるのでは?」と思われるだろう。実際、固定インターネット回線と比べると、通信に関する制限は厳しい。

 しかし、一定の条件のもと、スマホ向けプランよりも容量制限のしきい値(上限)を緩和したり、しきい値に抵触した場合の通信制限をゆるめにしたりといった措置が取られていることもある。場合によっては、単純にスマホでテザリング(インターネット共有)をするよりも有利だ。

 スマホとは別の契約とすることで、スマホ側の通信容量を気にしなくて良くなることもメリットだ。ただし、一部のキャリアではスマホの契約と通信容量を共有する通信プランもあるので、契約の際は気を付けたい。

WiMAX 2+の制限 ワイヤレスルーター向けの通信プランは、スマホ向けプランよりも通信制限の条件が緩いことがある(画像はUQコミュニケーションズの「UQ WiMAX」のもの)
データプラス NTTドコモの「データプラス」(画像)やソフトバンクの「データシェアプラス」は、親回線の通信容量を共有するので注意が必要

 ワイヤレスルーターは大きく、自宅などに据え置いて使う「据え置き型」(ホームルーター)と、外出先に持ち運べる「モバイル型」(モバイルルーター)に大別できる。

 昨今の情勢では、自宅でのテレワークを要請されることが多いと思う。自宅外で使わないと割り切れるなら、Wi-Fi通信の性能が良好な傾向にあり、有線LAN(Ethernet)もアダプター類なしで利用できるホームルーターがおすすめだ。

 ネット整備が不十分なサテライトオフィスや、外出が不可避である業務で使う場合は、持ち運びやすくてバッテリー稼働もできるモバイルルーターがおすすめだ。なお、モバイルルーターの一部には、追加のアンテナや有線LANポートを備える「クレードル(ドッキングステーション)」をオプション品または付属品として用意しているものもある。自宅での据え置き利用も兼ねる場合は、クレードルの有無もチェックしたい。

ホームルーター 据え置き用のホームルーターは、モバイルルーターと比較して大きいため、無線通信の品質が良好な傾向にある。有線LANポートも備えているので、自宅利用に特化するならおすすめだ
モバイルルーター 外出先に持ち出すことがあるなら、モバイルルーターがおすすめ。オプション品または付属品のクレードルを用意すれば、ホームルーターと同じように使えるが、有線LANポートは少ないので注意したい
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