8月初旬に登場した、サムスンの2.5インチSATA SSD「870 QVO」の4TB/2TB/1TBモデルから1カ月遅れて、8TBモデル「MZ-77Q8T0B/IT」が売り場に並ぶようになった。9万8000円(税込み、以下同)という価格は、容量単価では1万3500円前後の1TBモデル「MZ-77Q1T0B/IT」をも上回る。
8TBモデルは割安感もありユーザーの反応は上々で、週末を待たずに初回入荷分を売り切ったショップも複数ある。そのうちの1店であるオリオスペックは「入荷数が少なかったのもありますね。QLCタイプですし、シリーズの位置付け的にもコンシューマー向け。今後のニーズは普段使いでこのクラスの大容量を求める人がどれだけいるかによるかなと思います」と冷静に分析する。
現状、1TB〜2TBクラスのSSDは多くのショップで売れ行きが上向いていると聞く。TSUKUMO eX.は「4TBモデルも税込みで5〜6万円のものはそこそこ引きがありますね。ブートドライブだけでなく、データ用にもSSDの高速性を求める人はやっぱり増えています」という。
HDDは8TBモデルも好調に売れているが、この容量のままSSDにニーズが移行するとみるショップは少ない。あるベテラン店員氏は「8TB HDDは安ければ1万円台から買えますからね。8TBという容量を求めて買う人より、予算内で余裕のある容量を求める人に売れている感があります。その余裕のために10万円近くを出す人は滅多にいないでしょう。そのあたりのズレは今後も続くと思います」と話していた。
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