大迫力の17.3型モバイルディスプレイ、ASUS「ROG Strix XG17AHPE」を試すモバイルディスプレイの道(2/3 ページ)

» 2020年09月07日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

バッテリー搭載でHDMIでもケーブル1本で表示可能

 続いて、画面について見ていこう。画面サイズは前述のように17.3型で、IPS方式の液晶ディスプレイを採用している。最近は4K(3840×2160ピクセル)に対応した製品も登場しているが、本製品の解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)だ。

 一方で最大リフレッシュレートは240Hz、応答速度3msと、解像度よりも性能を重視した仕様で、VESA規格のAdaptive-Syncにも対応している。ビジネスユースではなく、ゲーミング用途の製品であることがよく分かる。

 ベゼルはいわゆる狭額縁で、実測で約8mmしかない。画面サイズが大きいぶん、狭額縁設計によってボディーをコンパクトにし、可搬性を高めるという方向性は納得がいく。画面はノングレアで、ぎらつきもない。

 正面下部にはステレオスピーカーを備えている。出力こそ1W+1Wと大きくないが、組み合わせるデバイスによっては、むしろこちらの方の音がよい場合もあるだろう。左側面にはイヤフォンジャックも搭載している。

 他製品にあまりない特徴として、バッテリーを内蔵していることが挙げられる。容量は7800mAhと、標準的なタブレットの2倍近い容量で、これにより最長3.5時間もの単体駆動を実現している。

 この他、ボディー背面に三脚用のネジ穴を用意しているのも面白い。今回は耐久性まではチェックできていないが、VESAマウントを使わずに本製品を固定して使えることから、工夫次第で面白い使い方ができそうだ。

ROG Strix XG17AHPE ベゼルは狭額縁仕様だ。実測では上、横ともに約8mmだった
ROG Strix XG17AHPE 下部にはスピーカーを内蔵する。出力は1W+1Wだ
ROG Strix XG17AHPE ベゼルは段差があるタイプだ。タッチ操作には対応しない
ROG Strix XG17AHPE ボタン類、ポート類は左側面に集中している
ROG Strix XG17AHPE 背面にはネジ穴があり、三脚にセットできる。面白いギミックだ

性能は文句なし、OSDメニューの完成度も高い

 では実際に接続してみよう。本製品のポート類は本体の左側面に集中しており、そこからUSB Type-CもしくはHDMI端子でPCおよびゲーム機などに接続する。画面は明るくて見やすく、視野角も十分に広い。接続方式を変えた時にソースを判別できずに多少もたつく傾向があるが、あまり普段から行う操作ではないので問題はない。

 本製品はバッテリーを内蔵しているため、HDMI接続であっても電源ケーブルなしに駆動する。知らないとHDMIケーブルだけで駆動しているように見えてしまい、少々驚かされる。ちなみにバッテリー残量は、電源をオンにした直後に、画面の中央にパーセンテージで表示される。

 気をつけたいのは、本製品はUSB Type-Cポートが2つあることだ。1つは映像伝送と給電を兼ねたポート、もう1つは給電専用ポートだ。当然といえばそうなのだが、後者につないだだけでは画面には何も表示されない。説明書を読まずに取り付けると焦ることになるので要注意だ。

ROG Strix XG17AHPE USB Type-CもしくはHDMIでデバイスと接続する。バッテリーを内蔵しており、HDMIでも給電ケーブルなしでの駆動が可能だ
ROG Strix XG17AHPE 今回試用したレノボ・ジャパンの14型モバイルPC「ThinkPad X1 Carbon(2019)」と並べた状態。ケーブル1本で表示できるためすっきりとしている
ROG Strix XG17AHPE 斜め方向から見たところ。視野角は水平/垂直ともに178度と十分だ
ROG Strix XG17AHPE 真横に並べようとするとUSB端子が干渉するので、位置をやや奥にずらして設置するとよい
ROG Strix XG17AHPE 電源オン時には内蔵バッテリーの残量が表示される
ROG Strix XG17AHPE USB Type-Cポートは映像信号伝送/給電兼用のポートと、給電専用ポートの2つがあるので、間違えないように注意したい

 細かな設定の調整は、左側面上方にあるボタンを使って、OSDメニューで行う。設定項目は非常に細かく、ありとあらゆる設定が行える。同等製品では本体でできる設定は主要項目だけで、残りはPCのユーティリティーを必要とする製品も多いが、ゲーミング用である本製品はPC以外に接続することも多いためか、本体側であらゆる設定が行える。

 設定の項目選択や決定は、4つの物理ボタンを使って直感的に操作できる。モバイルタイプのディスプレイでは、ジョグダイヤル方式で項目の選択がしづらかったり、逆にボタンは操作しやすいのにメニューの階層構造が分かりづらかったりしたケースもあるが、本製品は文句なしだ。フルサイズのディスプレイ顔負け、という表現をしても差し支えはないだろう。

ROG Strix XG17AHPE 本体左側面のボタンを使ってOSDメニューを操作する。最上部の電源ボタンも決定などの操作に使用する
ROG Strix XG17AHPE 基本メニューの画面。音量調整だけが浅い階層に配置されている
ROG Strix XG17AHPE メニューはかなり細かく、階層も深いが、直感的で分かりやすく、また操作性も良好なのでストレスはない

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