以上、ざっと見てきたが、17.3型という、他にない画面サイズの製品でありながら、基本的な機能や性能はしっかりと押さえた上で、プラスαの付加価値もあり、非常によくできた製品だ。USB Type-Cケーブルの外皮が固く、ちょっとした衝撃でコネクターの接触が悪くなる傾向があるが、気になるならケーブルだけ交換するとよいだろう。
実売価格は7万円前後とさすがに張るが、何せモバイルディスプレイでこの画面サイズの製品は(特に正規の保証がついたモデルは)選択肢が少なく、一通りの機能を抑えた上でさらなる付加価値もある本製品は、予算よりも性能重視という人にとっては、よい選択肢となる。
ただし、ここまでボディーサイズが大きいと、競合はむしろ一般的なディスプレイになることは、注意しておいた方がよいだろう。特に本製品はこの価格帯ゆえ、据え置きでは一般的なディスプレイ+出先ではコンパクトかつ安価なモバイルディスプレイという2台体制の方が、予算的には安価にそろえられる可能性がある。
ビジネスユースは特にこの傾向が強いはずで、そういった意味でも、やはりゲーミング用途で持ち歩けることが必須となる人をターゲットとした、ピンポイントでユーザーを狙い撃ちする製品といえるだろう。
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