大迫力の17.3型モバイルディスプレイ、ASUS「ROG Strix XG17AHPE」を試すモバイルディスプレイの道(3/3 ページ)

» 2020年09月07日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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高価だが完成度は高い。ライバルはモバイルディスプレイに非ず?

 以上、ざっと見てきたが、17.3型という、他にない画面サイズの製品でありながら、基本的な機能や性能はしっかりと押さえた上で、プラスαの付加価値もあり、非常によくできた製品だ。USB Type-Cケーブルの外皮が固く、ちょっとした衝撃でコネクターの接触が悪くなる傾向があるが、気になるならケーブルだけ交換するとよいだろう。

 実売価格は7万円前後とさすがに張るが、何せモバイルディスプレイでこの画面サイズの製品は(特に正規の保証がついたモデルは)選択肢が少なく、一通りの機能を抑えた上でさらなる付加価値もある本製品は、予算よりも性能重視という人にとっては、よい選択肢となる。

 ただし、ここまでボディーサイズが大きいと、競合はむしろ一般的なディスプレイになることは、注意しておいた方がよいだろう。特に本製品はこの価格帯ゆえ、据え置きでは一般的なディスプレイ+出先ではコンパクトかつ安価なモバイルディスプレイという2台体制の方が、予算的には安価にそろえられる可能性がある。

 ビジネスユースは特にこの傾向が強いはずで、そういった意味でも、やはりゲーミング用途で持ち歩けることが必須となる人をターゲットとした、ピンポイントでユーザーを狙い撃ちする製品といえるだろう。

ROG Strix XG17AHPE 12.9インチiPad Proを接続したところ。アスペクト比の関係でほぼ同じ表示サイズになる
ROG Strix XG17AHPE 一般的なモバイルディスプレイと同様、対面でのプレゼンに利用できる。画面サイズが大きいため説得力はありそうだ
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