Oculus Quest 2をPCとつないで、Oculus RiftやSteamVRのアプリを使えるようにするOculus Linkも検証した。
Questのストアには素晴らしいVRアプリがそろっているものの、Facebook側の審査が厳密なこともあり、何でもかんでもリリースできるというわけではない。一方でSteamVRは玉石混交ともいえるぐらいにVRソフトが数多くリリースされており、より自分に合ったアプリを探せる。例えば、ちょっとセクシーな「VRカノジョ」とかも話題になったりした。
実際に動かしてみた感想としては、GPUのファンが普段は聞かないレベルで回転していて、かなり負荷がかかっているのを実感した。もともとケーブルの取り回しを想定していないVRゴーグルなので、激しく動いたり、回ったりするゲームでは、ケーブルが気になることもあった。この辺、頭の中央にケーブルをはわせてバンドで留めて、後頭部に流すなどの工夫があった方が遊びやすそうだ。
Oculus Quest 2は今後、90fpsにも対応していくという話もある。そうなるとPC VRと変わらない体験がLinkを使うことで実現できるだろう。
以上がOculus Quest 2のレビューとなる。繰り返しになるが、VRシステム自体が10万円レベルで、別途PCが必要だった「VR元年」から比べると、ハードの価格も3分の1程度に下がり、PCもケーブルもなくなって、ソフトも名作が充実と、人類がたどってきた歴史において一番いい状態でVRを体験できる時期になっている。
コロナ禍のせいで、物理的に離れているのに顔を合わせてあっている気分になれるソーシャルVRにも注目が集まっており、トレーニングも含めてビジネス方面でも伸びている状態だ。VRについて聞いたことがある、ちょっと触ったことがあるという方は、ぜひこのタイミングでOculus Quest 2を手にして、VRの可能性を実感してほしい。
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