物理的な設置が完了したら、アプリを使ってセットアップを行う。流れは既存のEchoデバイスのセットアップ手順に準じているが、車との連携のためにBluetoothの設定を行ったり、例文を読み上げさせられたりと、セットアップ後半のフローはかなり独特だ。
ちなみに、本製品はシガーチャージャーにつながず家庭用のUSB充電器につないだ状態でも電源を入れられるが、車載機器との連携設定を行わなくてはいけない関係上、セットアップは車に持ち込んで、停車した状態でエンジンをかけて行う必要がある。自宅でセットアップを完了させてから車に持ち込むことは原則できないので注意したい。
Alexaアプリを開き、デバイスのセットアップで「Echo Auto」を選択(左)。送風口に本製品を取り付けたら(中央)、電源をオンにしてデバイスの検出を実行する。これらの操作はエンジンを掛け、停車した状態で行う(右)
本製品が見つかったら「次へ」をタップ(左)。改めてデバイスの検出が実行され(中央)、「アクセサリ」として検出される(右)。同じ作業を2度繰り返しているように見えるが、どうやら後者はBluetoothのペアリングを実行しているようだ
Bluetoothによる音楽再生および通話を行う機能があるかを尋ねられる(左)。今回は「はい」を選択したが、ここで接続方法としてBluetoothではなくAUXケーブル接続を選ぶこともできる(中央)。テストサウンドを再生し、きちんと再生できるかを確認する(右)
コミュニケーション機能のセットアップを実行する。まずはユーザーを選択する(左)。画面に従って例文を5つ読み上げさせられる。Alexaではあまり見かけない、Googleアシスタントに似た操作だ(中央)。音声プロフィールの作成が終わり、「次へ」を押すとセットアップは完了だ(右)
本体ボタンを押す際は上から押すのではなく、こうして上下から挟むように押した方が確実だ
マイクをオフにすると正面LEDが青から赤へと変化する。EchoデバイスなどAlexa共通の意匠だ
利用にあたってぜひ設定しておいた方がよいのは、リクエスト音(応答音)の設定だ。本製品は運転しながら音声で操作するので、通常のEchoデバイスのように、ウェイクワードがきちんと聞き取られたかを確認するために、本体のLEDをそのたびに目視でチェックするのは難しい。
そうしたことから、リクエスト音はオンにしておき、ウェイクワードが受け付けられたかは、基本的に耳で確認する形にした方が望ましい。一般的なEchoデバイスではリクエスト音はデフォルトでオフになっており、本製品も同様なのだが、本製品に限ってはデフォルトでオンでもよかったように思える。
運転中のアプリ操作はNGだ。かなり神経質に警告される(左)。デバイスの設定画面。家庭内利用を前提としたEchoデバイスにはない項目がいくつもある(中央)。リクエスト音はオンにしておいた方がいいだろう(右)
ウェイクワードに反応して正面LEDが青く点灯するが、運転中は目に入らないこともしばしばある。ちなみに、LED輝度はアプリで調整できる
以上、本製品の特徴から実際に使えるようになるまでをざっと紹介した。次回は活用編として、本製品はカーナビとして使えるのかといった疑問について、実際に使ってチェックしていく。
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