ついにハイエンドで“ガチンコ”勝負 AMDの新型GPU「Radeon RX 6800/6800 XT」の実力をチェック(2/5 ページ)

» 2020年11月18日 23時00分 公開
[松野将太ITmedia]

Radeon RX 6800 XT/6800の3Dグラフィックス性能を検証

 当然ながら、Radeon RX 6000シリーズは実際のパフォーマンス次第では極めて有力なグラフィックスカードの選択肢となり得る。果たしてどの程度の実効性能が出せるのだろうか。Radeon RX 6800とRadeon RX 6800 XTのパフォーマンスをベンチマークテストを通してチェックしていこう。

 今回は以下のようなシステムを用意した。比較用に、GeForce RTX 3080とGeForce RTX 3070を搭載するグラフィックスカードもそろえた。GPUドライバは、Radeon 6000シリーズはテスト版の「Adrenalin 20.45.01.12-11.6 Beta」を、GeForce RTX 30シリーズはテスト時点で最新の「457.30」を用いた。

 ちなみに、今回はRadeonのベンチマークテストにおいて原則としてSAMを“有効”とした。ただし、後半のテストではSAMの有効、無効でのパフォーマンス差もチェックしている。

 先述の通り、SAMの利用には、マザーボードのUEFIの更新が必要な場合もあるので注意してほしい。

検証環境 検証環境
Radeon RX 6800の情報 「GPU-Z」で取得したRadeon RX 6800の情報。GPUコアは「Navi 21」で、PCI Express 4.0で接続されていることが分かる
Radeon RX 6800 XTの情報 GPU-Zで取得したRadeon RX 6800 XTの情報
UEFI設定 SAMの有効/無効は、UEFIで設定する。今回の検証で使ったMSI製マザーボード「MEG X570 GODLIKE」の場合、「Setting」から、「Above 4G Memory/Crypto Currency mining」「Re-Size BAR Support」をEnableとすれば有効となる

3DMark

 まずは、3D描画性能を確認できる定番ベンチマークソフト「3DMark」の結果を確認していこう。

 DirectX 12ベースの「Time Spy」系テストにおいて、最も優れたスコアを記録したのはGeForce RTX 3080で、そこにRadeon RX 6800 XTが僅差で迫った。これらに少し差を付けられた形でRadeon RX 6800、さらに差が開く形でGeForce RTX 3070が続いた。

 想定販売価格を考えると、この序列自体は妥当といえるが、GeForce RTX 3080とRadeon RX 6800 XTとのスコア差はフルHD(1920×1080ピクセル)の「Time Spy」で1%、WQHD(2560×1440ピクセル)の「Time Spy Extreme」で3%前後と、ほとんどないに等しい。ちなみにGeForce RTX 3070とRadeon RX 6800の差は6〜8%前後だ。

Time Spy 3DMark(Time Spyシリーズ)のスコア

 DirectX 11ベースの「Fire Strike」系ベンチマークでは、結果が大きく変動した。Radeon RX 6800 XTが全てのテストで首位におどり出たのだ。Radeon RX 6800のスコアは、GeForce RTX 3080に迫るか、上回る程度にまでなっている。テストによっては、GeForce RTX 3080が3位になっている。

 スコアを精査してみると、Radeon RX 6000シリーズは、特に「Graphics Score」を稼いでいる。実際のゲームではどの程度フレームレートに反映されるかが、見どころの1つといえるだろう。

Fire Strike 3DMark(Fire Strikeシリーズ)のスコア

FF14ベンチマーク

 「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークテスト(FF14ベンチマーク)では、描画品質を“最高品質”に設定し、フルHD、WQHD、4K(3840×2160ピクセル)の3種類の解像度で計測を実施した。

 FF14ベンチマークは、元々NVIDIA製のGPUが優位に立つ傾向にある。そのこともあり、フルHDでは首位がGeForce RTX 3080、2位がGeForce RTX 3070という結果となった。しかし、WQHD以上の解像度では、Radeon RX 6800 XTが2位、Radeon RX 6800が3位に上昇し、価格相応の並びになる。

 実際のゲームをベースとするベンチマークテストでは、ゲームエンジンの最適化具合の影響を強く受ける。「このような結果になることもあり得る」という程度で受け止めると良いだろう。

FF14ベンチマーク FF14ベンチマークの結果

FF15ベンチマーク

 重量級タイトルとして名高い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のベンチマークテスト(FF15ベンチマーク)のスコアもチェックする。描画品質は“高画質”で、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測している。

 スコアの1位はGeForce RTX 3080、2位はRadeon RX 6800 XT、3位はRadeon RX 6800、4位はGeForce RTX 3070となった。GPUへの負荷の高さが影響したのか、純粋にGPUの馬力が反映される結果となった。

 GeForce RTX 3080とRadeon RX 6800 XTのスコア差は、フルHDで約4%、4Kで約10%前後と、負荷が高まるほどスコア(パフォーマンス)に開きが出てくる。Radeon RX 6800とGeForce RTX 3070の差は3〜5%程度で、どの解像度でも僅差といえる。

FF15ベンチマーク FF15ベンチマークの結果

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月24日 更新
  1. 日本が舞台のオープンワールドレースゲーム「Forza Horizon 6」は、土地の空気感まで再現された圧倒的リアルさ 車好きでなくとも絶対ハマる理由 (2026年05月23日)
  2. かわいらしい水色が魅力の「Omikamo 折り畳み式Bluetoothキーボード」がタイムセールで25%オフの5688円に (2026年05月22日)
  3. どんな場面で役立つ? 「サンワダイレクト ペン型マウス 400-MAWBT202R」がタイムセールで23%オフの5380円に (2026年05月22日)
  4. 26万円のASUS製Ryzenマザーが即完売! 33万円引きの特価グラフィックスカードなど秋葉原を騒がせた目玉パーツ (2026年05月23日)
  5. スマホを開かずに天気や予定をひと目で把握できる「SwitchBot スマートデイリーステーション」がタイムセールで14%オフの1万3680円に (2026年05月22日)
  6. メモリ容量が最大192GBに! AMDが新型モンスターAPU「Ryzen AI Max PRO 400」を発表 (2026年05月22日)
  7. バッテリー着脱式! Ryzen AI Max+ 395で驚異の性能をたたき出すポータブルPC「OneXFly APEX」を試す (2026年05月22日)
  8. 小さすぎるモバイルマウス「サンワダイレクト 400-MAWB216GM」が18%オフで販売中 (2026年05月22日)
  9. Googleが個人向け自律型AIエージェント「Gemini Spark」発表/LGが1000Hzのリフレッシュレートにネイティブ対応した「LG UltraGear(25G590B)」を発表 (2026年05月24日)
  10. VAIOが個人向け製品を統一価格で提供する「指定価格制度」を開始 (2026年05月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年