続いて、最新の高負荷タイトル「Godfall」のフレームレートを見てみよう。画質設定はプリセットに「エピック」を選択し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類に設定。ゲーム内の一定コースを移動した際のフレームレートを計測している。
フルHDではGeForce RTX 3080がスコアを大きく伸ばした一方で、それ以外の解像度ではRadeon勢がやや有利に立った。結果的にやや不安定な面が見られる。
細かくレートを見ると、このタイトルでは総合的にRTX 30シリーズの方が最小フレームレートを高い傾向にあるようだ。とはいえ、Radeon RX 6800 XTはWQHDでGeForce RTX 3080に勝利し、4Kではほぼ同じのフレームレートを記録したので、総合的にはRadeonの優秀さが目立つ。
続いて、「レッド・デッド・リデンプション 2」のゲーム内ベンチマークモードを試してみよう。このタイトルは、画質設定次第で極端に高い負荷を掛けられる。画質設定は「高度なグラフィックス」を「標準」のままとし、精密度プリセットを最大の「画質優先」に調整した上で、フルHD、WQHD、4Kの3種類の解像度平均フレームレートと最小フレームレートを取得した。
GeForceとRadeonで最小フレームレートに大きな差が出ているように、計測にやや不安定な面はある。だが、このタイトルでは解像度が低いとRadeon RX 6800 XTがGeForce RTX 3080と同等か少し上回るフレームレートを記録した。下位2位の序列は、これまでの多くのテストと同じくRadeon RX 6800優位で変動しない。
ここまでのテストを見てみると、Radeon RX 6800は比較的安定してGeForce RTX 3070より優位、Radeon RX 6800 XTは多くの場面でGeForce RTX 3080と並ぶ性能であることが分かる。
続いて、Radeon RX 6000シリーズが新たに対応したDXRを有効にできるタイトルにおいて、RTのパフォーマンスを見ていこう。
まず、3DMarkのRTテスト「Port Royal」をやってみよう。
GeForce RTX 30シリーズでは、RT専用の演算ユニット「RTコア」を搭載している。そのこともあってか、GeForce RTX 3080は突出して高いスコアを出している。しかし、それに続くのは「Radeon RX 6800 XT」である。以下はGeForce RTX 3070、Radeon RX 6800という順番となった。
DXR系のテストは、全体的にGeForce RTXシリーズに有利な傾向が見られる。とはいえ、Radeon RX 6800 XTはGeForce RTX 3070を上回るスコアとなっているため、そう悪いものでもない。
比較的早期にDXR対応したゲームタイトル「Control」ではフレームレートを計測した。画質プリセットは“最高”、解像度はこれまで同様にフルHD、WQHD、4Kの3種類。ゲーム内の一定コースを移動した際のフレームレートを「OCAT」で計測した。なお、今回の計測ではRTX 30シリーズの「DLSS」は“無効”としている。
レートを一目見て分かる通り、Radeon RX 6000シリーズのフレームレートは大きく落ち込んだ。一方、RTX 30シリーズは良好なレートを記録している。明らかにRT専用の演算領域の有無がフレームレートに影響を及ぼしている。DLSSを有効化すれば、RTX 30シリーズはレートがさらに改善する。
DXRは、先行するGeForce RTXシリーズに一日の長があるといえそうだ。
なお、DXRを無効とした場合は、これまでのDXR非対応タイトルにおけるテストとほぼ同じ結果となる。
ただし、このケースでも、RTXシリーズではDLSSを有効化するとフレームレートが伸びる。DXRやDLSSに対応するタイトルでは、NVIDIAが有利に立ちやすい。
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