RTX 2080を確実に上回る実力! “手が届く”GPU「GeForce RTX 3060 Ti」発売前日レビュー(4/4 ページ)

» 2020年12月01日 23時00分 公開
[松野将太,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

消費電力はRTX 3070よりわずかに下

 最後に、システム全体の消費電力をチェックしよう。3DMarkのTime Spy Extremeを実行中の最高消費電力を「高負荷時」、PCの起動後10分間何もせず放置した状態後の消費電力を「アイドル時」としてワットチェッカーで計測した。

 アイドル時の消費電力はいずれも60W程度。高負荷時にRTX 3080の電力消費がずば抜けているのは当然として、注目したいのはRTX 3060 TiとRTX 3070、RTX 2080の高負荷時の電力消費の関係だ。

 高負荷時の消費電力はRTX 3060 Tiが最大322W、RTX 3070が最大338W、RTX 2080が最大326Wと、いずれもあまり差はない。RTX 3070の優秀さが光るが、RTX 2080より安定して10%前後高い性能を発揮し、消費電力も4W少ないRTX 3060 Tiは決して悪くない選択肢といえるだろう。

消費電力 各GPUごとの消費電力比較

高解像度ゲーミングをより身近にする新世代のミドルハイGPU

 GeForce RTX 3060 Tiは、前世代のハイエンドGPUであるGeForce RTX 2080を明らかに上回るパフォーマンスを発揮しつつ、価格と電力の面において優位に立っている。RTX 30シリーズのご多分に漏れず、価格の割に優秀なGPUである。

 順当に性能はRTX 3070の「ワンランク下」であり、取り立てて特徴があるわけではない。しかし、シリーズで最も手頃な399ドルという価格は、ユーザー視点では非常に魅力的であることは間違いない。

 国内で発売されるGeForce RTX 3060 Ti搭載グラフィックスカードの実売価格は、おおむね5〜6万円台になることが予想される。安いとは言い切れないものの、これまでのRTX 30シリーズのグラフィックスカードと比べれば、非常に手を出しやすい価格ではある。4Kゲーミングが視野に入るGPUをこの価格で手に入れられるということは、ゲーマーにとってはありがたいはずだ。

 とはいえ、この価格帯より少し下位のグラフィックスカードを狙っている人が、少し予算を増やしてRTX 3060 Tiに飛びつくべきかどうかは悩ましい。というのも、そう遠くない時期に、より廉価な「GeForce RTX 3060(仮)」や、「GeForce GTX」シリーズの性能を向上した新モデルが投入されることも十分に考えられるからだ。

 また、競合のAMDが先般、「Radeon RX 6000」シリーズのハイエンド製品を投入した。順当に考えれば、Radeon RX 6000シリーズのミドル〜ミドルハイクラスGPUも近々登場するはずである。

 最近、GPUを巡る動向は激しさを増している。「どうしてもすぐに欲しい」ということでなければ、市場の動向をしばらく見守ってから購入するのも“アリ”だろう。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月07日 更新
  1. メーカー自身がバックドアを仕込み、犯罪集団に“販売” 乗っ取られたTV用端末130万台超、Googleが遮断 日本の警察庁も参加 (2026年11月05日)
  2. Windows PC向けゲームの「ロード待ち」はなぜ起こる? 背景に過去との「互換性」 (2026年11月05日)
  3. 画面は見やすく広告なし! 睡眠モニター機能はどう? Amazonの新型スマートクロック「Echo Time」の使い勝手と気になる点 (2026年11月06日)
  4. 耳をふさがないEDIFIER「Comfo Bass Pro」は朝から夜まで充電不要 1万円強でLDACとDolby Audio対応、在宅勤務の“つけっぱなし”にピッタリ (2026年11月06日)
  5. 初登場時の約3倍! でも“通常価格”の120万円台に高騰した「GeForce RTX 5090」――それでもアキバで買い手が途絶えない理由 (2026年11月07日)
  6. ミュンヘン市はなぜ再びオープンソースソフトウェアへ回帰するのか? 脱Microsoftを巡る欧州の最新事情 (2026年11月04日)
  7. 手書き文書の文字起こし+会話録音も可能なスマートノート Makuakeで先行販売を開始 (2026年11月05日)
  8. ソニー、初代ウォークマン付属ヘッドフォンをイメージしたType-C有線ヘッドフォン (2026年11月07日)
  9. 月1200ドルのAIコストが電気代20ドルで済む? NVIDIA「RTX Spark」搭載PCのデモで見えた“ローカルAI”の実力 (2026年11月04日)
  10. 価格は約9万円に上昇、それでも“買い”か? DJIの360度カメラ「Osmo 360 II」を初代と比べて分かったこと (2026年11月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー