Appleの「HomePod mini」をひときわシビアに採点する山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

» 2020年12月23日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

音質はクリアで本体のみでの早送り/早戻しにも対応

 では実際に使ってみよう。

 本製品は、呼びかけに反応したり、あるいは何らかの処理が行わていたりする時は、天面のタッチパネルが点灯する。うっかり音量をミュートにしたまま再生を続けていても、外見ではっきりとそのことが分かるのは便利だ。ただし、点灯状況によっては「+」「−」のアイコンの視認性がよくないのはマイナスといえる。

 再生中の音楽のタイトルは、iPhoneのHomeアプリ上で確認できる。動作はきびきびとしており、他社アプリのように、本体側で次の曲にスキップしてもなかなかアプリに反映されないといったことも起こらない。こういった部分でストレスがないのは、ユーザーの側からするとありがたい。

 ちなみに音はクリアで、低音もきちんと出ており、このクラスのスピーカーとしては、音質の良さは突出している印象だ。

HomePod mini 音楽再生中など、何らかの操作が行われている時は天面が光る
HomePod mini 操作内容に応じてカラフルに変化する
HomePod mini Homeアプリを開くと、HomePod miniのアイコンとステータスが表示される(左)。設置されている部屋別に表示することも可能だ(中央)。再生中の音楽はここから確認できる(右)
HomePod mini HomePod mini本体の設定画面(左)。Siri回りの細かい挙動や、後述するインターコム機能の利用のオン/オフなどを設定できる(中央、右)

 本製品の強みは、2台をペアで使うステレオペア機能だ。他社のスマートスピーカーは、ステレオペアでの利用に対応するのは原則ストリーミング再生のみで、スマホとBluetooth接続した場合のステレオ再生は行えなかった。例外なのは先日発売されたGoogle Nest Audioくらいだ。

 本製品は、ストリーミング再生時はもちろん、iPhoneのiTunesに登録している曲をAirPlay経由で再生する場合も、ステレオで再生できる。日頃iPhoneで音楽を聴いているユーザーにとっては、他のスマートスピーカーと比べてもメリットは大きいだろう。

HomePod mini 同じ部屋に複数台のHomePod miniを設置していると、「ステレオペア」という設定項目が出現する(左)。これを有効化し、スピーカーの左右を設定すると、ステレオで再生できるようになる(中央)。Homeアプリのアイコンも、2台がペアになっていることが分かるアイコンへと変わる(右)

検索はiPhoneと連携、検索精度はやや低め?

 検索の仕組みは少し変わっている。スマートスピーカーで調べ物を行うと、延々と説明を読み上げられて把握しづらかったり、また画像を検索すると表示できずに手詰まりになったりすることがあるが、本製品は必要に応じてiPhoneに転送して表示してくれる。試したところ、検索結果が長文の場合や、画像検索、レシピ検索だとそうなるようだ。

 これは、本製品のセットアップが可能である=iPhoneを所有しているという前提に立ったもので、他社にはできない芸当だ。一方、スケジュールや天気予報はiPhoneに転送されず音声で読み上げられるなど、どれが読み上げられ、どれがiPhoneに転送されるか、区分がいまひとつはっきりしないのはやや戸惑う。

 また自然な会話という意味では、AlexaやGoogleアシスタントに比べると精度は低く、日本語の発音もたどたどしい。Bingによる検索は、いまいちピンと来ない結果が返ってくることも多い他、検索結果を読み上げている途中にいきなり最初から再度読み上げを始めたり、読み上げを遮るように音楽再生が再開されたりと、おかしな挙動もある。

HomePod mini 検索結果が長文の場合や、画像検索、レシピ検索では結果は読み上げられず、iPhoneに転送される。左から順に「フィンランドを検索して」「金魚の画像を検索して」「コロッケのレシピを検索して」と訪ねた結果

 それ以外の注目機能としては、インターコム機能が挙げられる。これは特定のフレーズで本製品に呼びかけることで、他のHomePodおよびiPhoneやiPadに、ボイスメッセージを送信できる機能だ。

 テキストに変換するのではなく、音声をクリップとして送る機能だが、家庭内では何かと重宝する。ちなみにiPhoneの場合は、ボイスメッセージが届いたことを示すポップアップが表示され、それをタップすれば再生される。

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