プロナビ

ミドルレンジTiger Lakeの実力は? デル「XPS 13 2-in-1」のCore i5モデルを試す(1/3 ページ)

» 2020年12月28日 12時00分 公開

 デル・テクノロジーズが10月に発売した「XPS 13(9310) 2-in-1」(以下「XPS 13 2-in-1」)は、最新の第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)を搭載するコンバーチブルタイプの13.4型2in1 PCだ。12月28日現在は、Core i5-1135G7(最大4.2GHz、4コア8スレッド)またはCore i7-1165G7(最大4.7GHz、4コア8スレッド)を搭載する構成を選択できる。

 Tiger Lakeでは、PCメーカーが製品の利用シーンに合わせてパフォーマンスをこれまで以上にコントロールできるようになった。処理能力優先ならTDP(熱設計電力)をオペレーティングレンジの上限近くに設定し、薄型化やバッテリー持ちを優先するならTDPをオペレーティングレンジの下限近くに設定する、といったことが可能である。

 つまり、同じCPUを搭載していても、製品性によって性能が大きく変わる可能性が従来以上に高まったということになる。

 Tiger Lakeを搭載する2in1 PCであるXPS 13 2-in-1はどのような“あんばい”になっているのだろうか。Core i5-1135G7を搭載する構成でチェックしてみよう。

 なお、先述の事情もあるため、この記事のベンチマークテストではあくまでも「Core i5-1135G7を搭載するXPS 13 2-in-1のパフォーマンス」を確認していくものとして捉えてほしい。

XPS 13 2-in-1
XPS 13 2-in-1 XPS 13(9310) 2-in-1(Core i5モデルのシルバー)

2in1 PCは軽くなくてもいい

 XPS 13 2-in-1のボディーサイズは約296(幅)×207(奥行き)×14.35(厚さ)mmで、重さは約1.3kgだ。「タブレットとしても使える2in1 PCとしては重いのでは?」と思うかもしれないが、2in1 PCのメリットは「タブレットとしても使える」ことよりも、「利用場面に合わせて形態を自由に変更できる」ということにある。

 とりわけ、ディスプレイを330度近くまで開いた「テント」形状にして設置面積を最小化すれば、置くスペースに制約がある状況(例えば、書類やコーヒーカップやコンビニ弁当やお菓子が散乱する仕事机)でも使える。このことににメリットを見いだせるユーザーは少なくないはずだ(べ、べ、別に私のことじゃないんだからねっ)。

 14.35mmという薄いボディーを実現するために、本体のインタフェース類は数と種類を絞っている。左側面にはThunderbolt 4(USB4)端子とmicroSDメモリーカードスロットが、右側面にはThunderbolt 4端子とイヤフォン/マイクコンボジャックを備えている。Thunderbolt 4端子はUSB Power Delivery(USB PD)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力を兼ねている。

 USB Type-Aで接続するデバイスやディスプレイなど、外部機器をつなぐ場合は、変換コネクターや各種ドッキングソリューションを用意する必要がある。直販サイトで購入する場合は、純正の変換コネクターやドッキングステーションを同時に購入できる。

 無線通信は、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.1に対応している。モジュールはIntel製の「Killer Wi-Fi 6 AX1650」で、Wi-Fi 6(5GHz帯)における最高通信速度は2.4Gbps(理論値)となる。有線LANインタフェースは備えないので、必要に応じてUSB接続、またはThunderbolt接続のLANアダプターを用意しよう。

左側面 左側面
右側面 右側面

 ディスプレイは13.4型液晶で、モバイルノートPCでよく見られる13.3型と比べて対角が0.1インチ長くなっている。解像度は1920×1200ピクセルで、アスペクト比は16:10となる。CPUをCore i7-1165G7とした場合は、3840×2400ピクセル液晶も選択できる。

 ディスプレイはVESAが定める「DisplayHDR 400」に準拠している。最大輝度は500ニトで、「DCI-P3」に定める色域を90%カバーしている。表面は光沢加工となっているが、パネル表面に反射防止コーティングを施すことで周囲の映り込みを抑えている。

ディスプレイ 今回レビューする構成は1920×1200ピクセルのディスプレイを搭載している。光沢加工だが、反射防止コーティングによって映り込みを抑制している

 キーボードはピッチが実測で19.5mm(キートップのサイズは16.mm)、ストロークは実測で1mmとなっている。デスクトップPC向けのキーボードと同等のキーピッチを確保しているが、ストロークは浅めだ。

 キーは「MagLev(マグレブ)」と呼ばれる機構で支持されている。名前からも察しの通り、MagLevは磁力の反発力でキートップを“浮かせる”ことが特徴だ。パンタグラフ機構などを省略できるため、キーボードユニットを薄く作ることが可能で、XPS 13 2-in-1では従来モデルよりも約24%薄くなっているという。

 MagLevキーボードはXPS 13(2019年モデル)でも採用されているが、そのタイプ感は「キーボード」というよりも「電卓」に近かった。今回のXPS 13 2-in-1では、従来と比べてやや重くて固いタイプ感となっている。

 なお、ディスプレイを開くとキーボード側の本体後部が浮いて、傾斜が付くようになっている。とはいえ、その角度はわずかである。

キーボード回り シルバーカラーのXPS 13 2-in-1には日本語キーボードが搭載される。フロストカラーを選択すればUS(米国英語)キーボードとなるが、現時点ではCore i5モデルは用意されていない
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月28日 更新
  1. AnthropicがAIモデル「Claude Opus 5.5」を発表/OpenAIもAIモデル「GPT-6 Sol」「GPT-6 Luna」を投入 (2026年09月27日)
  2. GeForce RTX 5080は30万円超えの空気感――GPU高騰の裏で見つけた7割引の水冷パーツと8万円台の小型PC (2026年09月26日)
  3. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  4. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  5. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  6. 斜め吸気や底面ARGBなどThermaltakeの新作ピラーレスケースが話題に! Lexar製SSDはモデル数が拡充 (2026年09月28日)
  7. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  8. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  9. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  10. 入手困難な「PS5 Pro」の販売がソニーストアで再開 発送は11月以降、購入申込み条件はPS5/PS4のプレイ実績60時間以上 (2026年09月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー