魔改造という意味では、この話が一番近しいかもしれない。
2020年のVRデバイスかいわいでの最大の話題は、何と言ってもFacebookの「Oculus Quest 2」だ。詳細は広田さんのレビュー記事に譲るが、スタンドアローンの一体型VRゴーグルとして初代Oculus Questから順当なスペックアップを実現しながら、小型かつ軽量化、さらに低価格化(64GBモデルで税込み3万7100円)と、まさに言うことなしな製品に仕上がっている。
今回から一部の量販店でも購入が可能になり、Oculus Quest 2で初めてのVR体験をした人は幸せだと思う一方、使い込むと気になるところも出てくる。特にコストダウンの影響で、肌にフィットする部分がスポンジになったり、標準のヘッドセットストラップだと長時間のプレイや動きの激しいゲームでは付け心地が気になったりしたため、純正オプションの「Elite ストラップ」に強化しようと考えたものの、リリース時は品切れが続くなど入手性に難があった。
そこでeBayを眺めていたところ、偶然見かけたのがHTCの「Vive デラックス オーディオ ストラップ」をOculus Quest 2に合体するためのアダプターだ。3Dプリンターで作られているためアダプターの工作精度はいまひとつだったが、無事にOculus Quest 2へ取り付けることができた。
これにより、Oculus Quest 2を調節ダイヤルでしっかりと頭に固定することができ、フィットパックもゴム製に切り替えたことで長時間のプレイも格段に快適になった。寝っ転がっての動画鑑賞には不向き(後頭部の調節ダイヤルが出っ張っているため)な点を除けば、スタンドアローンでここまでVRを楽しめるのは素直にうれしい。
Oculus Quest 2には、PCと接続してOculus RiftやSteamVRのアプリを使えるようにする「Oculus Link」が用意されている。発売当初はβ版扱いだったが、今では正式リリースとなり、アップデートで90Hz表示のネイティブ対応も実現した。
ただし、接続するPCのスペックには注意が必要だ。こちらのページにPCの要件がまとまっているが、簡単に言えば外付けGPUを搭載したゲーミングPCを用意するのが手っ取り早い。
今回は、マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」の中から、デスクトップ向けのCPUと144Hz対応の液晶ディスプレイを搭載したノートPC「G-Tune E5-D」を使って、Oculus Quest 2のポテンシャルを引き出してみた。
G-Tune E5-Dは、デスクトップPC向けCPUのRyzen 5 3500を搭載することで、手頃な価格(2021年1月6日11時までは税別11万9800円)と本格的なゲーム体験を満喫できるゲーミングノートPCだ。メモリは16GBとゆとりがあり、6コア6スレッドで3.6GHz〜4.1GHz駆動とCPUの動作クロックも高く、GPUにNVIDIA GeForce RTX 2060(グラフィックスメモリは6GB)を採用することで、Oculus Linkでのゲームプレイもスムーズにこなせる。
BTOにも対応しているので、予算や用途に応じてパーツやアプリケーションなどを注文時にカスタマイズできるのも魅力だ。
Oculus LinkでVRゲームをプレイすると、ワンランク上のグラフィックス体験をスマートに味わえる。ケーブル接続のため、Oculus Quest 2単体のような身軽さは失われるが、PC向けVRタイトルも遊べるようになり、Oculus Quest 2の幅がグンと広がる。
Oculus Quest 2自体のカスタマイズと合わせて、より自分に適したVRワールドを堪能して欲しい。
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