本製品の動作音は、アイドル時はほぼ無音に近いが、高負荷時は大きくなる。パフォーマンスモードの方が負荷に敏感で、早いタイミングで動作音が大きくなる。ピークの動作音はモバイルノートPCとしては大きい方だが、エンターテイメントモードでのベーシックなビジネス作業程度であれば耳障りには感じない。
発熱の処理は非常に優秀だ。処理に10分以上かかる動画プロジェクト出力(エンコード)を行っても、パームレストは体温以下の温度を保っていた。7nmプロセスルールで製造されているRyzen 5 4600Hの電力効率の良さ、ボディーのサーマルデザインの良さを実感する結果だ。
Premiere Proの書き出し終了直前にFLIR ONEで撮影したサーモグラフィー(室温20度)。10分以上負荷がかかった状態でも、キーボードのホームポジションやパームレストは体温以下の温度だったTDP 35WのCPUを搭載しているということもあり、性能や放熱、バッテリー駆動時間が気になっていたが、パフォーマンスだけでなく、バッテリーの駆動時間、放熱設計、使い勝手ともに優れる文句なしの内容といえる。
それでいて標準構成の価格は9万1080円(送料/税込み)と10万円を切る。メモリを16GB、SSDを512GBにしても総額は10万8020円で済む。性能や完成度を考えるとバーゲンプライスといってよい。テレワークやオンライン学習向けに新しいPCの導入を検討しているならば、要注目の製品といえるだろう。
容積わずか0.8L! Ryzen 5 4500U搭載の超小型デスクトップPC「mouse CT6」を試す
マウス、モバイルRyzenを搭載した14型/15.6型ノート「mouse X4/X5」をリニューアル 第3世代Ryzenを採用
マウスコンピューターが「浦和レッズオフィシャルパソコン」を発売! 触れるのは「埼玉県だけ」な背景は?
税込み9万円切りの6コアAPU搭載パワフルノートPC「mouse B5-R5」を試す
品質向上に特効薬はない 新型コロナによる価値観の変化にどう対応したのか? マウスコンピューター小松社長に聞くCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.