待望のミドルレンジGPU「Radeon RX 6700 XT」の実力をチェックフルHD/WQHDゲーミングを快適に(2/4 ページ)

» 2021年03月17日 22時00分 公開
[松野将太ITmedia]

Radeon RX 6700 XTのグラフィックス性能を検証

 ここからは、Radeon RX 6700 XTの性能をベンチマークテストを通してチェックしていく。

 今回のテストでは、Ryzen 9 5900 XT(3.7G〜4.8GHz、12コア24スレッド)を搭載するAMDプラットフォームでテストを実施した。比較対象として、Radeon RX 6800とRadeon RX 6800 XTを搭載するグラフィックスカードも用意した。

 グラフィックスドライバーは、RX 6700 XTのみテスト版の「Adrenalin 20.50」を、発売済みの2製品に関しては執筆時の最新公式版の「Adrenalin 21.2.3」を利用している。なお、ベンチマーク結果は全てSAMを有効化した際の数値となる。

検証環境 検証環境
GPU-Z 「GPU-Z」で取得した「Radeon RX 6700 XT」の情報。GPUコアは本製品で初めて使用された「Navi 22」である

3DMark

 まずは、3D描画性能を確認できる定番ベンチマークソフト「3DMark」の結果を確認していこう。

 DirectX 12ベースの「Time Spy」系のテストでは、RX 6700 XTの総合スコアはTime Spy(フルHD)で11327、Time Spy Extreme(WQHD)で5260と、当然ながらRX 6800/6800 XTを上回ることはない。

 Time Spyにおけるスコア差は、RX 6800比で18%前後、RX 6800 XT比で26%前後。負荷の大きくなるTime Spy Extremeでは、スコア差がRX 6800比で20%前後、RX 6800 XT比で35%前後と広がってしまう。従来製品比べると、パフォーマンス面では明確な差がある

Time Spy 3DMark(Time Spyシリーズ)の結果

 DirectX 11ベースの「Fire Strike」系ベンチマークでも、この傾向は変わらない。負荷の低いFire Strike(フルHD)では10〜20%、4K(3840×2160ピクセル)で描画するFire Strike Ultraでは20〜30%のスコア差が生じる。

 フルHDではスコア差はそれほど大きくならないが、解像度を上げるに従ってパフォーマンスに開きが出てくる印象だ。

Fire Strike 3DMark(Fire Strikeシリーズ)の結果

FF14ベンチマーク/FF15ベンチマーク

 実際のゲームをベースにしたベンチマークテストの結果も見てみよう。

 最初に実行した「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークテスト(FF14ベンチマーク)では、描画品質を“最高品質”に設定し、フルHD、WQHD、4Kの3種類の解像度で計測を実施した。

 RX 6700 XTは、全ての解像度で「非常に快適」判定となった。負荷の軽いゲームタイトルであれば、4Kでプレイしても差し支えなさそうではある。特にフルHDにおけるスコアを比較してみると、RX 6800 XTとのスコア差は10%未満だ。最近の売れ筋である「フルHD/リフレッシュレート144Hz」というスペックのゲーミングディスプレイと組み合わせで使う場合、RX 6700 XTは極めて手頃な選択肢といえる。

 解像度が上がってしまうと上位GPUに少しのスコア差を付けられてしまうが、AMDの言う通り「ハイリフレッシュレートディスプレイを活用できる」だけのスコアは記録できている。

FF14ベンチマーク FF14ベンチマークの結果

 より負荷の高い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK」(FF15ベンチマーク)の結果も見てみよう。このテストでは描画品質を最高段階の“高品質”に設定し、フルHD、WQHD、4Kの3種類の解像度で計測を実施した。

 フルHDであれば、RX 6700 XTのスコアは1万を超える。これなら、AAAタイトルでもフルHDなら高水準のパフォーマンスを発揮できるはずだ。WQHDになると、高画質設定で高フレームレートを出すのは難しくなる。とはいえ、ゲームのプレイ自体は問題なく行える。

 過去のテストでも明らかなことだが、グラフィックスに関する負荷が高くなると、上位GPUとのスコア(パフォーマンス)差は大きくなる。逆にいえば、それほど負荷を高めなければ差は出づらいということでもある。極端に高い解像度やフレームレートを求めなければ、RX 6700 XTは良い選択肢となりそうだ。

FF15ベンチマーク FF15ベンチマークの結果

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  2. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  3. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  4. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  5. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  6. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  7. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  8. 夜間もフルカラーで鮮明に記録できる「SwitchBot 屋外パンチルトカメラ 5MP」が15%オフの7674円に (2026年06月10日)
  9. LGが4K有機EL TVの2026年モデルを発表 映像プロセッサを刷新し120Hz以上の高速表示にも対応 (2026年06月09日)
  10. 高騰中のSSD、品薄のHDD──けれど“最終処分”のニーズは変わらず (2026年06月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー