Ryzen×RTX 3060/3070を搭載 レノボが新型ゲーミングノートPC「Legion 560 Pro」を3月26日発売新サポートサービスも開始

» 2021年03月22日 11時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 レノボ・ジャパンは3月26日、新型ゲーミングノートPC「Legion 560 Pro」を発売する。最小構成の想定販売価格は21万円(税別)となる。

Legion 560 Pro Legion 560 Pro(Legion 5 Pro日本仕様)

Legion 560 Proの概要

 Legion 560 Proは、米国では「Legion 5 Pro」という名称で投入されるゲーミングノートPCの日本向けモデルだ。

 CPUはAMDのモバイル向けRyzen 5000シリーズ(Hプロセッサ)で、モデルによってRyzen 5 5600H(3.2GHz〜4.2GHz、6コア12スレッド)またはRyzen 7 5800H(3.2GHz〜4.4GHz、8コア16スレッド)を搭載している。外部GPUはNVIDIAのモバイル向けGeForce RTX 30シリーズを採用し、モデルによってGeForce RTX 3060(グラフィックスメモリ6GB)またはGeForce RTX 3070(グラフィックスメモリ8GB)を搭載している。

 メインメモリDDR4-3200規格のSO-DIMMで、8GBモジュールが2枚(計16GB)搭載されている。このモジュールを換装すれば、最大で32GB(16GB×2)まで拡張可能だ。ストレージはPCI Express接続のSSDで、モデルによって512GBまたは1TBの容量のモジュールを搭載している。本体内にはSSD用のM.2スロットが2基あるという。なお、メモリの換装やSSDの増設/換装は「自己責任」となるので注意しよう。

CPUとGPU CPUはモバイル向けRyzen 5000プロセッサ、GPUはモバイル向けGeForce RTX 30シリーズを搭載する
内部 先代の「Legion 550Pi」からの変更点として、HDD(Serial ATA接続)のサポートを廃止したことが挙げられる。その代わり、SSD用のM.2スロットが2基構成となった

 ディスプレイは16型IPS液晶で、最大解像度はWQXGA(2560×1600ピクセル、アスペクト比16:10)、最大リフレッシュレートは165Hzとなる、sRGBの色域を100%カバーし、Dolby Vision規格のHDR(ハイダイナミックレンジ)コンテンツの表示にも対応しているという。表示同期技術「NVIDIA G-SYNC」「AMD FreeSync」も利用できる。

 アスペクト比が短辺(縦)方向に大きくなったが、狭額縁化のさらなる推進と、ヒンジの機構の見直しによって15.6型の先代(Legion 550 Pi)とほぼ同等のボディーサイズに収めている(厳密には幅は据え置き、奥行きと厚さはわずかに縮小している)。

 画面の上部には、HD(1280×720ピクセル)撮影に対応するWebカメラを新設した。本体側面にあるスイッチを使って有効/無効を切り替える電子式プライバシーシャッターも備えている。

ディスプレイ ディスプレイはWQXGAの16型IPS液晶。先代の15.6型よりも画面は大きくなったが狭額縁化の一層の推進によってボディーサイズをほぼ同等としている
ヒンジ ボディーサイズをほぼ同等に抑えた立役者がヒンジ。機構を見直すことでより大きな画面を搭載できた上に、厚みを抑制できたという

 画面の大型化に合わせて、タッチパッドの面積は先代比で約20%増加した。キーボードとの位置バランスも改善されたので、操作性が良くなっている。

 キーボードはテンキー付きで、先代と同様に打ち心地を重視した「Legion TrueStrike Keyboard」だが、構造に改良を加えているという。4ゾーン制御に対応するRGB LEDバックライトも備えている。日本で販売されるモデルについては、日本語配列となる。

日本向けキーボード 日本向けモデルには、日本語配列のキーボードが搭載される

 本体のポート類は、左側面にUSB 3.1 Type-C端子とイヤフォン/マイクコンボジャックを、背面にUSB 3.1 Type-C端子、USB 3.0端子×3(うち1基は常時給電対応)、HDMI 2.1出力端子を、右側面にはUSB 3.0 Type-A端子を備える。なお、USB Type-C端子はいずれも映像出力(DisplayPort Alternate Mode)に対応し、背面の1基はUSB Power Delivery(USB PD)による電源入力に対応する。

 オーディオ関連では、フランスのNahimic(ナヒミック)の音響ソフトウェアをLegionとしては初めて採用した。スピーカーは2w出力のものを2基搭載している。

 本体サイズは約356(幅)×260(奥行き)×26.9(厚さ)mmで、重量は約2.45kgとなる。バッテリー容量は80Whで、最大連続駆動時間(JEITA 2.0)は約3.9時間となる。

左側面 左側面
背面 背面
右側面 右側面

Legion 560/760も国内投入予定

 レノボでは、ゲーミングノートPCの新製品として「Legion 560」と「Legion 760」の投入を予定している。詳しい発売時期については、決まり次第改めて発表するという。

Legion 760 日本市場に投入される予定のLegion 760(米国英語キーボードモデル)
Legion 560 同じく日本市場に投入される予定のLegion 560(米国英語キーボードモデル)

新たな有償サポートプログラムも登場

 今回の新モデル発表に合わせて、レノボはゲーミングPCでは向けの新しい有償サポートプログラム「Legion Ultimate Support(レギオン アルティメットサポート)」の提供を開始する。レノボが発売する全てのゲーミングPC(Legion、IdeaPad/IdeaCentreのゲーミングモデル)のうち、1年引き取り保証が標準で付帯するモデルが加入対象で、税込みの提供価格は以下の通り。

  • 1年間:3190円
  • 2年間:1万890円
  • 3年間:1万6830円
  • 4年間:2万3540円(Legionシリーズのみ加入可)

 このサポートは、ゲーミング層が広がり、必ずしもPCに詳しいとは限らない人がゲーミングPCを購入するケースが増えてきたことを背景に提供されるという。ゲーミングに特化したこと24時間365日サポートで、PCやゲームの設定についてPCとゲームの両方を熟知したスタッフが対応してくれるという。ゲームの操作方法や周辺機器の設定もアドバイスしてくれるという。引き取り修理サポートも含まれている。

 なお、レノボのゲーミングPCを月額利用できる有償サブスクリプションサービス「スグゲー」にも、このUltimate Supportを付帯したパッケージが登場する。

何でも質問OK! Legion Ultimate Supportでは、ゲーミングに関する質問を24時間365日体制で受け付けるという

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