3月30日22時、Intelの第11世代Core iシリーズの販売が解禁された。予約時点のトレンド通りに、「Core i7-11700K」(5万9000円前後/税込み、以下同)が売れ筋となっているショップが多く、フラッグシップの「Core i9-11900K」(7万8000円前後)も準じた売れ方をしているとの声もあった。
順調な滑り出しだったが、週末には各ショップから複雑なコメントが聞かれるようになっている。あるショップは「初回の勢いが終わって、今は第10世代の方が売れています。性能向上や機能追加などがそこまで目立っておらず、『一新するなら次の世代でいいかな』と判断している人が多い印象があります」という。
加えて、パソコンSHOPアークは「今はグラフィックスカードが枯渇しているので、PCを一式組もうという気持ちを阻害しているところがありますね。新しいプラットフォームを売り出すにのに、向かい風が吹いているのは確かです」という事情も伝える。
そういった中でCPUのシェアを尋ねたところ、複数のショップがAMD優勢と話していた。中には「Ryzen 5000が長らく枯渇していますが、それでもAMD。3000番代も含めて8:2で圧倒しています」(別のショップ)といった声もあった。
一方で、「判定不能ですね。どちらも売れ筋になるべきものが十分にそろっているとはいえない状況ですから」(パソコン工房 秋葉原BUYMORE店)という声も多かったが、週末にはRyzen 5000シリーズが比較的潤沢に再入荷したショップもいくつか確認されている。これからしばらくは、AMD優勢の流れが加速しそうな気配だ。
続いて、マザーボードの動向をチェックしよう。
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