64コア128スレッド! ワークステーション向けCPU「Ryzen Threadripper PRO 3995WX」がデビュー古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)

» 2021年03月29日 17時00分 公開
[古田雄介ITmedia]

別レイヤーの人が注目――Ryzen Threadripper PROの反響

 AMDのワークステーション向けCPU「Ryzen Threadripper PRO 3000WXシリーズ」の販売が、3月26日19時に解禁された。ラインアップと価格(税込み、以下同)は下記の通り。最上位の「Ryzen Threadripper PRO 3995WX」に至っては、価格が70万円を超える。

モデル名 コア/スレッド数 稼働クロック(周波数) TDP(熱設計電力) 実売価格(税込み)
Ryzen Threadripper PRO 3995WX 64コア128スレッド 2.7GHz〜4.2GHz 280W 71万円強
Ryzen Threadripper PRO 3975WX 32コア64スレッド 3.5GHz〜4.2GHz 280W 36万円前後
Ryzen Threadripper PRO 3955WX 16コア32スレッド 3.9GHz〜4.3GHz 280W 15万円強
アーク パソコンSHOPアークの販売告知ポップ
パッケージ Ryzen Threadripper PRO 3000WXシリーズのパッケージ
3995WXのパッケージ Ryzen Threadripper PRO 3995WXのパッケージ

 3モデル共にGPUは内蔵していない。PCI Express 4.0レーンは128本、メモリは8チャンネル構成となる。2020年2月に登場した「Ryzen Threadripper 3000Xシリーズ」からソケット形状が変更され、新型の「Socket sWRX8」となった。

 それに伴い、Socket sWRX8に対応するマザーボードの販売も始まった。発売日にはASUSTeKの「Pro WS WRX80E-SAGE SE WIFI」とSupermicroの「M12SWA-TF」が並んでいるのを確認できた。価格は前者が14万円前後、後者が8万5000円前後となる。

Pro WS ASUSTeKのSocket sWRX8対応マザーボード「Pro WS WRX80E-SAGE SE WIFI」のパッケージ(パソコン工房 秋葉原BUYMORE店で撮影)
M12SWA-TF SupermicroのSocket sWRX8対応マザーボード「M12SWA-TF」(パソコン工房 秋葉原BUYMORE店で撮影)

 これらのCPUやマザーボードを入荷したパソコンSHOPアークは「まあ、コンシューマー向けとは別次元の存在ですね。研究室やごく一部のマニアの方に刺さる存在です。それでも、3995WXは高価すぎて手が出せないという方もいましたね」と話す。

 位置付けや価格設定もあり、各ショップの入荷数は控えめだが、「CPUよりも対応マザーボードの方が(入荷数が)少なくて、取り合いになるかもしれません」(同店)という。

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