週末アキバ速報で触れたとおり、NVIDIAの新GPU「GeForce RTX 3060」を搭載したグラフィックスカードが複数のメーカーから売り出されている。価格は5万7000円前後〜7万3000円前後(税込み、以下同)だ。
RTX 3060は、2020年12月に発売されたRTX 3060 Tiの下位にあたるGPUで、3584個のCUDAコアを備え、12GBのGDDR6メモリを積む。リファレンス仕様のシステム電力要件は550Wとなる。昨今の事情を鑑み、暗号資産のマイニング効率をあえて落とす仕様にしているのもポイントだ。
発売当日は各ショップが複数社のラインアップを並べており、ここ最近は枯渇しているミドルレンジクラスの貴重な選択肢となっている。しかし、売れ行きはあまり芳しくはない様子だった。
あるショップは「シンプルに高いんです。上位のRTX 3060 Tiカードは5万5000円弱から選べましたからね。いろいろな事情でグラフィックスカード全体が値上がりしているので仕方ないのですが、『それならRTX 3070搭載カードの少数入荷を狙い定めてゲットしよう』という人が多い印象ですね」と語る。
マイニング効率を下げた仕様については「すみ分け効果はあると思いますが、既に解除できるとされるプログラムが海外で出回っているので壁はそんなに厚くない感じです。実際、もう転売されているのを見かけましたしね……」(別のショップ)という。
一方で、「品質は悪くないので、価格や販売状況が落ち着くのを見守る空気もある感じですね」(パソコンSHOPアーク)という声もあり、正当な評価はしばらく様子を見た上で下した方がよさそうだ。
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