一方、コンシューマー向けCPUは、主力の不在が続いている。
AMDのRyzen 5000シリーズでは、一部で「Ryzen 7 5800X」や「Ryzen 5 5600X」の再入荷が見られたものの、“潤沢”にはほど遠い。パソコン工房 秋葉原BUYORE店は「5800Xの在庫はありますが、どうにか“ある”という状況です。厳しさは相変わらずですね」という。
Intelの第11世代Coreプロセッサ(開発コードネーム:Rocket Lake-S)については、先週お伝えした通り3月30日22時に販売を開始する予定となっている。それに向けた準備も着々と進んでいるようだ。
あるショップは「一部のラインアップの登場が遅れる可能性があり、初回のラインアップは限定的になるかもしれません。とはいえ、Core i9-11900KやCore i7-11700Kなど、初回(入荷時の)けん引役は入ってくる見込みです」と話していた。万事順調とはいえないものの、おおむね予定通りといえそうだ。
同プロセッサに対応するIntel 500シリーズチップセットを備えるマザーボードのラインアップも厚くなってきている。ギガバイトのH510モデル「H510M S2H」(実売1万円弱)や、ASRockの B560モデル「B560M Steel Legend」(実売1万7000円前後)のように、比較的買いやすい価格帯の新製品がショップの棚を埋めていた。
TSUKUMO eX.は「初回はハイエンドと組み合わせるZ590(を搭載する)上位マザーが売れるでしょうけど、同時に新生活需要が来るので、買いやすい組み合わせも求められるでしょう」とマザーの入荷状況に笑顔を見せる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.