ルタワジャパンの「Better Digi Xcreen2go U15HT」は、4K(3840×2160ピクセル)解像度に対応した15.6型のモバイルディスプレイだ。10点マルチタッチにも対応する他、600g台と軽量なボディーなど、あらゆる面で死角のない1台だ。実機を借用したので、その実力をチェックする。
まず基本的な特徴を見ていこう。画面サイズは15.6型で、3840×2160ピクセルという高解像度をサポートする。パネルはIPS方式で、視野角は水平/垂直ともに176度となっている。輝度は400ニト、コントラスト比は1000:1だ。
10点マルチタッチにも対応しており、タッチサンプリングレートは120Hzと、一般的なモバイルディスプレイに比べると高く、指先でウィンドウをドラッグした時の動きもなめらかだ。ただし、ペン入力には対応しない。
パネルは光沢仕様ゆえかなりギラつきが目立つ。後述するように角度調節の自由度が低いこともあり、蛍光灯の映り込みを回避しにくい。手の脂が目立ちやすいのも気になるところだ。
4K解像度と並ぶ本製品のもう1つの大きな特徴が、薄型軽量のボディーだ。モバイルディスプレイではおなじみの、上部が薄く下部は厚みがある形状で、最薄部はわずか約4.7mmしかない。タブレットの中では薄型に当たるiPad Pro(約5.9mm)よりも1mm以上薄いことになる。
この薄さのせいもあって、重量は本体のみで公称値が約648gと非常に軽い。可搬性を重要視するのであれば、かなりのアドバンテージだ。ちなみにカバー込みでも実測で1055gと、1kgをわずかに超える程度しかない。
ディスプレイカバーは、このサイズのモバイルディスプレイによくあるカバーと一体型スタンドを採用しており、本体とはマグネットで吸着する。画面側を覆っているカバーを背面に回して吸着させることで、スタンドとして利用できる仕組みだ。この構造ゆえ角度は微調整程度しかできず、実質的に固定となる。
余談だが、カバーの構造や特徴的なカーボン模様はもちろん、ボディーのデザイン、側面のポートやボタン配置、OSDメニューのデザインは、どれもUNIQのモバイルディスプレイとそっくりだ。UNIQの15.6型モデルはフルHD、本製品は4Kという違いはあるが、供給元が同一なのだろう。それゆえ共通する欠点もあるのだが、これについては後述する。
評価機材に付属していたケーブルはHDMIケーブル、USB Type-Cケーブル、USB Type-A→Type-Cケーブルの3本だった。ただし、製品ページなどにあるように、実際にはUSB Type-A→Type-Cケーブルが省かれているので注意してほしい。
早速、ノートPCに接続してみよう。
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