完成したので実際に座ってみる。すると天板の奥行きは約50cmと、意外と広いことに気づく。50cmがどれくらい広いかというと、筆者はノートPCに外付けのキーボードを取り付けて利用しているが、ノートPCを奥に置いてその手前にキーボード、そしてアームレストを置いても十分な広さを確保できるほどだ。
また天板左右の幅は約76cmあるので、PCの左右に資料を置いたり、飲み物用のマグカップを置いたりするには十分な広さがある。デスクトップPCを使っているなら、27型の液晶ディスプレイとキーボードを置いても大丈夫だ。
筆者の場合はRaspbery Pi関連の連載を書いているので、Raspberry Pi本体やらブレッドボードやらと細かい部品を使うため、それらをPCの周辺に置いて使えるのはとてもうれしい。
またイスを置いた状態で板面まで押し込むと、よくあるオフィス用のイスであればThink Lab HOMEの中に収まるように設計されているのもよいところだ。余分なスペースを使わないところに好感を持てる。
在宅ワークでこだわりたいのが、自分に合わせた仕事スペースの構築だ。身の回りに好みのアイテムを用意したり、仕事道具で固めたりすることでやる気と快適さが段違いに変わる。
Amazonなどでは1500円〜1700円程度でいろいろな種類がセットになったフックが購入できる。Think Lab HOMEでも、これらのフックを利用してカスタマイズが楽しめる。
しかし、Think Lab HOMEにはフックを引っかける穴がない。果たしてどのようにして使うのか。そう、壁に穴を開けるのだ。
横壁や前壁を支える梁(はり)は固い素材で作られているので穴を開けるのは難しいが、それ以外の壁面は数mm程度の紙素材なのだ。そこで購入したフックを思い切ってブスッと差せばよい。差した後の強度的な問題が気になるが、意外とそのままで使える印象だ。ヘッドセット程度の重さであれば大丈夫だし、小さい時計もつるして使えた。
ただし有孔ボードと違うのは、当たり前だが位置調節、やり直しが利かないことだ。いったん開けた穴はもちろん元に戻らないので、十分に計算して(とまでは言わないが少し考えて)差す必要があるだろう。
PCなどの電源ケーブルだが、先ほども述べたように前壁と天板には隙間があるので、ここを通して使うことができる。背面の配線であれば邪魔にならないし、天板スペースを有効活用できる。このあたりはしっかりと考えられている。
最後に、Think Lab HOMEを使って分かったことを見ていこう。
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