USB Power Deliveryに新リビジョン 給電能力を最大240Wに引き上げ

» 2021年05月27日 12時50分 公開
[井上翔ITmedia]

 USB Promoter Groupは5月27日(米国太平洋夏時間)、USBデバイスにおける電源供給規格「USB Power Delivery Revision 3.1」(USB PD 3.1)を発表した。最大電源供給能力を100Wから240Wに引き上げることで、より大きな電力を必要とするデバイス(ゲーミングノートPCなど)の電源として利用されることが期待される。

ロゴ 現行のUSB PD 3.0に準拠したUSB PD電源のうち、USB Implement Forum(USB-IF)の認証を取得したものに付与される「Cerified USB Fast Charger」ロゴ
ロゴ USB PDに対応するUSB機器やケーブルに付与できる「USB Charging Trident Logo」(左からUSB 3.1用、USB 3.0用、USB 2.0用)

USB PD 3.1の概要

 従来の「USB PD Revision 3.0」(USB PD 3.0)では、電源供給能力が最大100W(20V/5A)となっている。しかし、ゲーミングノートPCを始めとする消費電力の大きいデバイスでは、100Wでは“電力不足”となることから、独自のACアダプターを継続して用いている。

 そこで、USB PD 3.1では以下の仕様を盛り込んで、消費電力の大きなデバイスでも利用できるようにしている。

  • 電源の出力電圧として「28V」「36V」「48V」を選択可能に(最大電力は28V時が140W、36V時が180W、48V時が240W)
  • 電源を受け入れるデバイスが供給電圧を100mV(0.1V)単位でリクエストする機能の追加(要求できる電圧は15V〜28V/36V/48Vの範囲)

 100Wを超える電源供給を行う場合、電源、ケーブル、電源入力デバイスの全てが「Extended Power Range(EPR)」をサポートする必要がある。

USB Type-C規格もアップデート

 USB PD 3.1と同時に、USB Promoter Groupは「USB Type-C specification Release 2.1」も発表している。

 USB Type-C Release 2.1は、ケーブル/コネクター用の規格としての「USB Type-C」の最新版で、USB PD 3.1におけるEPRをサポートするための要件が盛り込まれている。

 EPRを利用するには、先述の通り電源、ケーブル、電源入力デバイスの全てがEPRに対応していなければならない。EPRに対応するUSBケーブルは、以下の要件を全て満たす必要がある。

  • 50V/5Aの電流に対応すること
  • 電子マーカー(eマーカー)を組み込むこと(EPR対応を電子的に識別するため)
  • コネクター部などにEPR対応アイコンを印字すること(※)

(※)アイコンのデザインはUSB規格の管理団体「USB Implement Forum(USB-IF)」から提示予定

ネゴシエーション 100W超の電源供給を行う場合は、電源供給に関わる全ての要素がEPRに対応する必要がある。ケーブルも対応品を用意しなければならない

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