USB Promoter Groupは5月27日(米国太平洋夏時間)、USBデバイスにおける電源供給規格「USB Power Delivery Revision 3.1」(USB PD 3.1)を発表した。最大電源供給能力を100Wから240Wに引き上げることで、より大きな電力を必要とするデバイス(ゲーミングノートPCなど)の電源として利用されることが期待される。
現行のUSB PD 3.0に準拠したUSB PD電源のうち、USB Implement Forum(USB-IF)の認証を取得したものに付与される「Cerified USB Fast Charger」ロゴ従来の「USB PD Revision 3.0」(USB PD 3.0)では、電源供給能力が最大100W(20V/5A)となっている。しかし、ゲーミングノートPCを始めとする消費電力の大きいデバイスでは、100Wでは“電力不足”となることから、独自のACアダプターを継続して用いている。
そこで、USB PD 3.1では以下の仕様を盛り込んで、消費電力の大きなデバイスでも利用できるようにしている。
100Wを超える電源供給を行う場合、電源、ケーブル、電源入力デバイスの全てが「Extended Power Range(EPR)」をサポートする必要がある。
USB PD 3.1と同時に、USB Promoter Groupは「USB Type-C specification Release 2.1」も発表している。
USB Type-C Release 2.1は、ケーブル/コネクター用の規格としての「USB Type-C」の最新版で、USB PD 3.1におけるEPRをサポートするための要件が盛り込まれている。
EPRを利用するには、先述の通り電源、ケーブル、電源入力デバイスの全てがEPRに対応していなければならない。EPRに対応するUSBケーブルは、以下の要件を全て満たす必要がある。
(※)アイコンのデザインはUSB規格の管理団体「USB Implement Forum(USB-IF)」から提示予定
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