先週の新製品で目立っていたのは、ASRcokの第11世代Core i向けマザーボード「Z590 OC Formula」だ。価格は7万9000円前後(税込み、以下同)となる。
同社のOC向けシリーズ「OC Formula」に属するE-ATXモデルで、CPU電源回りを16フェーズ、メモリ回りを2フェーズで構成し、OC用のボタンを基板に配置するなど、コンセプトに特化した仕様になっている。メモリスロットは2本だ。
発売直後に売り切れるショップが相次ぐほど、大きな反響を得ている。オリオスペックは「久々のOC Formulaということで、狙っていた人が買っていったという印象です。今回はとりわけ気合いを入れている感はありますね」という。
“とりわけ”の背景について、TSUKUMO eX.は「次世代の第12世代Core iシリーズではオーバークロックをやめるらしいといううわさが流れていて、『今回で最後かも』と注目している人が多いのは確かです。各メーカーがメモリ2スロットの本格OC向けマザーをそろえてきているところも拍車をかけています」という。
別のショップは「何かしかの抜け道は残ると思いますよ。でも、盛り上がっているんなら乗ろうかという人は多いかも。5月に登場したROG MAXIMUS XIII APEXもそうですけど、普通に使うにはピーキー。自ずと客層が限られますけどね」と補足する。
OC向けとして人気がある今世代のCore iシリーズを尋ねると、どこのショップも「Core i9-11900Kです」と口をそろえる。最上位モデルで既に街全体でも枯渇しているが、「OCマザーの登場を見越して先に調達している人が多いようです」(オリオスペック)という。
続いて、マザーボードの新顔を見ていこう。
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