OFIYAAの重量は1.2kgを超える。これをMacBook Proに取り付けたらどうなるのか。ディスプレイごと後ろに倒れてしまうのではなかろうか。
――勢いでOFIYAAをポチったものの、そのことが気がかりだった。もしそうであれば、MacBook Proのディスプレイ角度を好きな位置に調節できないことから無理な姿勢になってしまい、体に悪影響を与えるだろう。そうでなくとも、外出する機会がめっきり減って、ぎっくり腰になりやすくなっているというのに!
しかし、それは取り越し苦労に終わった。MacBook ProとOFIYAAの組み合わせが、実に安定していたからだ。カフェや自宅のローテーブルに置いたときは、ディスプレイをギリギリまで開いても倒れる気配はなかった。というのも、目いっぱい開くとOFIYAAの1辺がテーブル(または作業台)の上にしっかり接地するからだ。
もっとも、筆者の使っているPCのディスプレイが13.3型だからOFIYAAの底面が接地するのであって、15型や16型クラスのPCではそれが望めないのでぐらつくことがあるかもしれない。
ノートPCのディスプレイに取り付ける形状のため、ジャストサイズのディスプレイサイズであれば、底面が接地するものの、OFIYAAのフットプリントは“ほぼゼロ”だといえよう。これが何を意味するかというと、カフェやファストフードなどにありがちな小さめのテーブルでも、トリプルディスプレイでの作業を可能にする、ということだ。
特に便利だと感じたのは、家人が購入したエレコム「折りたたみノートPCテーブル」との組み合わせだ。
以前、リビングで作業をするのに良さそうだと思い、コストコの「多目的 ラップトレイ」を購入したが、正座しながらだとかなり猫背になってしまい、首と肩に負荷がかかってしまった。
それに対し、折りたたみノートPCテーブルは、台の高さも角度も調節できるから、楽な姿勢で作業を続けられる。「こりゃいいな」と家人がいないスキを見計らって使わせてもらっているが、こちらはこちらで狭いし斜めになっているためモバイルディスプレイを置けない、という悩みがあった。
そこで、OFIYAAの登場だ。何せフットプリントが“ほぼゼロ”なので、台の面積は関係ないし、ノートPCのディスプレイに取り付けるため、台が斜めになっていても問題ない。作業が格段にはかどるようになった。
カフェで使う際に気をつけたいのは、テーブルの上の飲み物とOFIYAAが干渉しないようにすること、通路が狭い店の場合は他の利用客の迷惑にならないようにすることだろう。カウンター席で、密を避けるために隣り合う席が空けられている場合であれば都合が良いが、パーテーションを取り付けられているところでは使えないケースも出てくるはずだ。
最大幅が約873mmもあるため、ゆとりのある座席以外で使おうとすると、隣に迷惑をかけてしまう。また、テーブルが小さい場合は必ずOFIYAAが通路にはみ出てしまうので、通行の妨げにならないよう細心の注意を払いたいもっとも、ノートPCにOFIYAAの重量をプラスすると3kg近くになってしまう。筆者はそれほど気にならないが、一般的にはよほど体力に自信があるか、移動を筋トレに活用しているような人でない限り、家の外にOFIYAAを持ち出そうと思わないかもしれない。
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