約50万円だけど“全部入り”ノートPC「ROG Zephyrus S17 GX703」の魅力(3/4 ページ)

» 2021年07月16日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]
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パワフルなパフォーマンスを実証

 ベンチマークテストの結果を見よう。評価機は、CPUがCore i9-11900H、メモリが32GB(DDR4-3200デュアルチャンネル)、GPUがGeForce RTX 3080 Laptop(グラフィックスメモリは16GB)、ストレージがSamsung PM9A1(2TB)、OSはWindows 10 Pro 64bitという内容だ。

 Armoury Crateで設定できるパフォーマンスモードは、デフォルトの「Performance」を基本にして、一部で「Turbo」でも測定した。また比較対象として、筆者が2019年に購入した旧世代ゲーミングノートPCのスコアも掲載する。

ROG Zephyrus S17 GX703 Armoury Crateでは複数のパフォーマンス設定が選べる。今回はTurboに設定した
ROG Zephyrus S17 GX703 テストPCのスペック

 マルチスレッド性能の目安になるCINEBENCH R23のスコアは13501だ。8コア16スレッドのCPUとしても高いスコアで、比較対象となる6コア12スレッドの第9世代Core i7-9750H(2.6GHz〜4.5GHz)の2倍以上になる。Core i7-10700KやRyzen 7 3800Xなど一世代前のデスクトップPCを上回る水準だ。

ROG Zephyrus S17 GX703 CINEBENCH R23のスコア
ROG Zephyrus S17 GX703 3DMarkのスコア比較。Port Royalのみ、Turboモードの方がスコアが良かった
ROG Zephyrus S17 GX703 PCMark 10のスコア比較。全ての項目で比較対象を圧倒している
ROG Zephyrus S17 GX703 PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのスコア。バッテリー残量4%までで約6時間1分駆動した

 一方、3D描画性能は、GeForce RTX 3080 Laptop GPUとしてはやや低めのスコアとなった。とはいえ、薄型ボディーを考えれば十分に健闘していると言えるだろう。

 また、Turboモードでは逆に少しスコアが低下してしまう現象が見られた。下がっているのはGPU負荷が比較的低いFire StrikeやTime Spyで、掲載は割愛したが、CINEBENCH R23でも同様だった。GPUを重点的に冷却している一方、CPUは若干ブーストが弱くなっているようだ。逆にGPU負荷の高いPort RoyalやFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマーク(3840×2160ピクセル)では順当にスコアを伸ばしている。

ROG Zephyrus S17 GX703 FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkのスコア(1920×1080ピクセル、標準品質)
ROG Zephyrus S17 GX703 FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkのスコア(3840×2160ピクセル、標準品質)
ROG Zephyrus S17 GX703 FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkのスコア(3840×2160ピクセル、標準品質、Turbo)
ROG Zephyrus S17 GX703 Lightroom Classicの現像出力(4240万画素RAW100枚)、スーパー解像度(同30枚)の結果。後者はGPU性能が効くだけに圧倒している

 クリエイティブアプリの性能も試してみた。Lightroom ClassicのRAW現像、スーパー解像度、Adobe Premiere Proでのプロジェクト出力(H.264エンコード)、いずれも比較対象を圧倒する速度で終了している。

 特にLightroom Classicの「スーパー解像度」機能はGPU性能の影響が大きく、RTXシリーズを使うと高速化するとされているが、やはり効果は大きかった。

 動作音については、Turboモードでは低負荷時から耳障りだが、パフォーマンスモードでは多少の負荷がかかってもさほど大きな音にはならず、高負荷時もゲーミングノートPCとしては普通か、やや低めに収まっている。ボディーの大きさとAAS Plusによるところが大きいのだろう。

 温度については、キーボードはAAS Plusの効果もあって低く抑えられている。パームレスト左側がじんわり熱を持ってくるが、現状の暑い季節を考えれば健闘している方だろう。

ROG Zephyrus S17 GX703 Adobe Premiere Proでは、4Kクリップ7本を簡単につなげただけのシンプルなプロジェクトと、カラーグレーディングやテロップの移動を含む少し凝った内容のプロジェクト、それぞれで書き出し時間を比較した
ROG Zephyrus S17 GX703 FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkの終了直前にFLIR ONEで撮影したサーモグラフィー(室温25度)。Fキーは38.7度、Jキーは37.6度、パームレストは最も熱い部分で43.2度だった

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